問題
ア 表現の自由を規制する法律の規定は、一般の国民が当該規定から具体的場合に当該表現が規制の対象となるかどうかの判断が可能となるような基準を読みとることができない場合であっても、当該規定を限定して解釈することによって規制の対象となるものとそうでないものとを区別することができるときには、違憲無効であるとの評価を免れることができる。
イ 最高裁判所によりある法律が違憲無効であると判断された場合には、その法律は、直ちに効力を失う。
ウ 条約は、国家間の合意であるという性質に照らし、裁判所による違憲審査権の対象とならない。
エ 被告人に対する没収の裁判が第三者の所有物を対象とするものであっても、当該被告人は、当該第三者に対して何ら告知、弁解、防禦の機会が与えられなかったことを理由に当該没収の裁判が違憲であることを主張することができる。
オ 違憲審査権は、最高裁判所のみならず下級裁判所も有する。