公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問81
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問題
公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
研究の目的を偽って実験を行い、実験の終了後に本来の目的を説明することによって、実験の参加者に生じた疑念やストレスを取り除く研究倫理上の行為として、正しいものを1つ選べ。
- 個人情報保護
- ディセプション
- フィードバック
- デブリーフィング
- インフォームド・コンセント
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1.→個人情報保護は、研究倫理上、最初に締結するものであり、研究の過程、研究後においても個人情報は守られるというものです。「研究の目的を偽って実験を行い、実験の終了後に本来の目的を説明することによって、実験の参加者に生じた疑念やストレスを取り除く」という趣旨とは違います。よって、1は誤りです。
2.4.→ディセプションとは、「実験の目的を対象者に初めに知らせると結果に歪みが生じることが予想される場合,本当の目的を知らせなかったり,別の目的であると偽って実験を行なうこと」を指します。この後に行われるのが、デブリーフィング(実験の終了後に本来の目的を説明することによって、実験の参加者に生じた疑念やストレスを取り除く研究倫理上の行為)です。よって、2は誤りで、4は正しいです。
3.→フィードバックとは、実際に行われた研究の結果を被検者に伝えることを指すため、3は誤りです。
5.→インフォームド・コンセントとは、研究を始める前に、被検者に目的や意義等を説明し、同意を得ることを指すため、5は誤りです。
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02
3について、フィードバックは、心理学においては、行動や反応の結果を参考にして修正し、より適切なものにしていく際に使用されます(例:心理検査のフィードバック)。
5は、“実験後”に行うことではありません。
2はdecept(騙す)の名詞形で、研究の目的を偽って伝えることを指します。
そして、実験後に本来の目的を説明することをデブリーフィングと言いますから、4が正解です。
2と4は一続きのものと理解しておきましょう。
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03
以下に解説します。
正しいです。
デブリーフィングは、研究が終了した後に参加者に対して、研究の本来の目的や手法、使用された偽情報の説明を行い、参加者の疑念やストレスを取り除くための過程です。デブリーフィングは、特にディセプション(欺瞞)が使用された場合に重要で、参加者の心理的な影響を最小限に抑え、倫理的な配慮を示します。
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