公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問80

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

認知療法で用いられる手法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • ラポール
  • 自由連想法
  • 非指示的方法
  • 系統的脱感作法
  • 非合理的信念を変容させる方法

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

1.→「ラポール」とは、「信頼関係を築く方法」のことを指します。心理療法や心理査定の際にカウンセラーがクライエントとまず信頼関係を築くことが大事です。どの心理療法を用いるにしても、ラポールは大事です。認知療法だけのものではありません。よって、1は誤りです。

2.→自由連想法とは、精神分析療法(S.フロイトが創始者)で使われる用語です。 自由連想法とは、患者に思ったことすべてを表現させる方法です。認知療法の方法ではありません。よって、2は誤りです。


3.→非指示的方法は、C.ロジャースがクライエント中心療法の中で用いた方法であり、認知療法の方法ではありません。よって、3は誤りです。

4.→系統的脱感作法は、行動療法の一技法です。認知療法の方法ではありません。よって、4は誤りです。

5.→認知療法は、非合理的信念である認知のゆがみを変容させることを目的とした療法です。よって、5は正しいです。

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02

認知療法とは、認知のゆがみに焦点を当て、主に非合理的な認知の修正を目的とした心理療法ですから、5が正解です。

1はセラピストとクライアントの間の信頼関係のことで、これは認知療法に限った話ではありません。

2は精神分析、3は来談者中心療法、4は行動療法で用いられる技法です。

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03

以下に解説します。

選択肢5. 非合理的信念を変容させる方法

適切です。

認知療法では、非合理的な信念や思考パターンを変えることが中心となります。治療者はクライアントと共に、これらの非合理的な思考がどのように感情や行動に影響を及ぼしているかを明らかにし、それに対抗するより合理的で現実的な思考パターンを培うことを目指します。

 

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