公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午前 問44
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問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 午前 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
スクールカウンセラーに求められる役割として、最も適切なものを1つ選べ。
- チーム学校の統括
- 児童生徒への学習指導
- 教職員へのスーパービジョン
- 心理的問題などへの予防的対応
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は4です。
1 「チーム学校」とは、教員に加えて、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど多様な専門性を持つスタッフが連携し、複雑化・多様化した学校の課題に対応できるようにする体制を表します。
チーム学校においては、従来よりも学校内外において様々な調整を行うことが求められており、学校(校長等)による主体的なリーダーシップやマネジメント能力が必要となります。スクールカウンセラーの役割として適切であるとは言えないため、誤りとなります。
2 学習指導は、専門家である教員が担う業務であり、スクールカウンセラーに求められる役割としては、適切ではありません。
3 スーパービジョンとは、指導者から助言や指導など教育を受けることを言い、同じ専門家(教職員同士)で行われます。教職員とスクールカウンセラーは異なる専門家であり、スーパービジョンを行うことはできないため、誤りとなります。
なお、一方の専門家が抱える問題解決について、他分野の専門家が自身の専門知識に沿って助言や情報提供することを「コンサルテーション」と言います。スクールカウンセラーが教職員に対して、児童生徒への関わり方を助言するなどのコンサルテーション業務は、スクールカウンセラーに求められる役割のひとつです。
4 心理の専門家として、心理的問題に対応することが望ましいと考えられます。例えば、児童生徒へのカウンセリング、教職員へのコンサルテーション、研修・講話、ストレスマネジメントなど、予防的な対応が挙げられます。したがって、正答です。
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02
文部科学省によれば、SCの役割として、相談面接に加え、教職員へのコンサルテーション、カンファレンス、研修・講話、アセスメント、予防的対応、危機対応があるとされます。
選択肢の中で上記に該当するのは4のみです。よって4が正解となります。
なお、3について補足すると、コンサルテーションは両者の対等な関係を前提としますが、スーパービジョンは上下関係を前提とする、と言う違いがあります。
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03
以下に解説していきます。
これは主に校長や主任教員が担う役割であり、スクールカウンセラーの役割ではありません。
学習指導は通常、教員の役割であり、スクールカウンセラーは学習面の支援は行うものの、直接の指導は行いません。
これは主に教育に関する専門家や管理職が行うもので、スクールカウンセラーの直接の役割とは言えません。
適切です。
スクールカウンセラーは、児童生徒の心理的健康を促進し、問題が発生する前に予防策を講じることが期待されます。これには、相談業務やワークショップ、心理教育などが含まれます。
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