公認心理師の過去問
第2回（2019年）
午前 問45

正答は４です。

SOAP形式とは、患者の健康上の問題点や、援助者のアセスメント、治療計画やプロセスを記録する方法であり、以下の4項目に沿って記載されます。

S（subjective）主観的情報：患者の話したこと（訴えなど）

O（objective）客観的情報：検査や観察によって得られた情報

A（assessment）評価：SとOから考えられる患者の状態、問題点

P（plan）計画：Aに基づいた治療計画

１　Sには患者の訴えなどの主観的情報を記載します、神経学的所見はOへの記載が適当です。したがって、誤りとなります。

２　患者が話したことはSへの記載が適当です。したがって、誤りとなります。

３　検査データはOに記載することが適当です。したがって、誤りとなります。

４　記述のとおりです。

【正解：４】

SOAPとは、Subjective Objective Assessment Planの略で、患者の問題点を見つけ、医療者としてどうすべきかを考えるためのカルテ記述法のことです。
Sは主観的な情報、Oは客観的な情報、Aは評価、PはS~Aまでの情報に基づいた計画の作成を指します。

以上を踏まえると、1と2は記述内容が逆であることが分かります。
（1の神経学的所見はO、2の患者が話したことはSに該当）

また、3の検査データはOに該当する情報です。

したがって、正解は4です。

以下に解説していきます。