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公認心理師の過去問 第2回(2019年) 午前 問73

問題

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8歳の男児A、小学2年生。入学当初から落ち着きがなく、授業中に立ち歩く、ちょっとしたことで怒り出すなどの行動があった。2年生になるとこのようなことが多くなり、教室から飛び出し、それを止めようとした担任教師に向かって物を投げるなどの行動が出てきた。
Aの行動を理解するためのスクールカウンセラーの初期対応として、不適切なものを1つ選べ。
   1 .
Aの作文や絵を見る。
   2 .
Aの知能検査を実施する。
   3 .
1年次の担任教師からAのことを聞く。
   4 .
担任教師や友人のAへの関わりを観察する。
   5 .
Aの家庭での様子を聞くために、保護者との面接を担任教師に提案する。
( 公認心理師試験 第2回(2019年) 午前 問73 )
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この過去問の解説 (2件)

63
正答は2です。

Aの言動からは、多動性や衝動性つまりADHDの可能性が疑われます。Aの行動を理解するための初期対応という観点から考えると、(2)が適切ではないと考えられます。
このようなケースにおいて知能検査を実施する場合は少なからずあります。しかし、まずはAにとって知能検査が必要か否かのアセスメントを行ってから実施することに留意する必要があります。検査を実施する際は、被検査者の負担(時間、精神的、経済的等)を考慮することが求められています。例えば、ウェクスラー式の知能検査(WISC)の所要時間は60分~90分とされており、Aには授業を抜けてもらうなどの負担が生じる可能性があったり、集中力を要するため精神的な負担を強いることにもなります。Aにとって知能検査が本当に必要かどうかを、他の選択肢に記載のあるような情報収集した上で判断することが望ましいと考えられます。

したがって、(1)(3)(4)(5)が適切だと考えられます。1年次の担任教師や保護者からAについて聞き取ることや、Aの担任教師や友人との関わりを観察すること、また、作文や絵を見ることも特徴を知る上で手掛かりとなります。 

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46
【正解:2】

本事例は衝動性や多動性が認められ、ADHDの可能性を考えるところです。その観点からみると、保護者や1年次の担任からの聞き取りや、Aの行動や作文などの観察はいずれも適切な対応と言えます。

2の知能検査は、これらのプロセスを経て行うべき行為です。知能検査を受ける場合、児童生徒は授業を遅刻or早退しなければならないですし、それ故に、実施に際しては担任や保護者らにその旨を説明し、納得してもらわなければいけません。まずは行動観察などを行い、知能検査の必要性があるという合意に至ったうえで、知能検査を実施すべきです。

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