公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問84
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問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
脳損傷後に記憶障害を呈する者に対して、スケジュール管理のためのメモリーノートの使用を勧めることがある。これに該当するリハビリテーション手法として、正しいものを1つ選べ。
- 環境調整
- 反復訓練
- 外的代償法
- 内的記憶戦略法
- 領域特異的知識の学習
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この過去問の解説 (3件)
01
メモリーノートとは、高次脳機能障害の1つである記憶障害に対して用いられる補完手段の1つです。メモや手帳などが用いられます。これをざっくり言えば、“自分自身が忘れたときに備え、予め何かにメモしておくこと”ですから、選択肢の中で該当するものは3しかありません。
外的代償法は外的な手段を使って、患者の記憶を補う方法です。
1:環境調整は、記憶するために費やす労力を減らすための工夫や支援のことです。
2:反復訓練は文字通り、覚えたことを忘れないよう、繰り返し練習することです。
4:内的記憶戦略法は、何かと何かを関連付けて覚えるなど、自分自身の中で覚え方を工夫することを言います。
5:領域特異的知識の学習は、人名学習や新しい知識の獲得など、日常生活に関係ある情報の獲得に焦点をあてた方法です。
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02
正答は3です。
メモリーノートとは、記憶障害を補うための手段のひとつであり、記憶すべきことをノートやメモなどに記録し、情報を外部に貯蔵しておくことを言います。つまり、外的代償法の一例であり、正答は(3)となります。
1 環境調整とは、本人が生活しやすいような環境(物理的環境、あるいは周囲の理解等)を作り、本人の負担を軽減することを言います。物の置き場所を一定にしたり、配置を工夫したりすることが挙げられます。
2 反復訓練とは、忘れないように何度も書いたり、復唱したりするなどして記憶していく方法のことを言います。
4 内的記憶戦略法とは、記憶や想起をしやすくするために、視覚イメージと言語を結び付けるアプローチなどのことを言います。
5 領域特異的知識の学習とは、特定の領域に特化した情報に焦点を当て、知識を学習していく方法のことを言います。
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03
以下に解説します。
環境の変化や工夫を通じて、個人が行動しやすいようにする手法ですが、メモリーノート自体は環境調整の一部と見なされないことがあります。
記憶を強化するための手法ですが、これは内的な戦略に基づくものであり、メモリーノートの使用は含まれません。
正しいです。外的代償法は、記憶障害を補うために外部の助けを利用する方法です。メモリーノートのような道具を使うことは、この手法に該当します。
内的記憶戦略法は、個人が自分自身の記憶を改善するための方法(例えば、連想やイメージング)ですが、メモリーノートのような外部ツールは含まれません。
特定の領域に関する知識を学ぶことですが、メモリーノートの使用とは直接関係がありません。
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