公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問90

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問題

公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

精神障害回復者社会復帰訓練事業におけるデイケアでの利用者ミーティングの運営について、最も適切なものを1つ選べ。
  • 原則として挙手により発言者を募る。
  • 決められた全時間の参加を義務づける。
  • 利用者同士の関わりは最小限度にする。
  • 司会担当者は利用者の発言を止めてはならない。
  • 会話だけでなくホワイトボードや紙に書いて伝達する。

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この過去問の解説 (3件)

01

【正解:5】

1:利用者ミーティングでは自由に発言できる雰囲気が大切であるため、挙手制は望ましくありません。

2:デイケアのプログラムはあくまでリハビリのためのものなので、参加を義務付けることはなく、利用者が自身の状態を見ながら、その人のペースで参加することが出来ます。

3:利用者ミーティングと名づけられるくらいですから、利用者同士の交流は寧ろ推奨されます。

4:利用者の発言は尊重されるべきですが、それは全ての利用者に当てはまることです。ですから、全ての利用者に発言の機会が与えられるべきです。従って、例えばある利用者の話が長すぎる場合などは、担当者が話を止めに入ることがあります。

5:利用者の中には、例えば発達特性があり視覚優位の方がいる場合があります。と考えると、ホワイトボードなどの活用は有効と言えますから、こちらは正しい記述と言えます。

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02

正答は5です。

1 自発的に発言していくことも、スムーズな社会復帰につながる要素と考えられています。挙手によって発言者を募ることを原則とはせず、自発的な発言を促すことも重要とされているため、誤りとなります。

2 基本的には、本人のペースで参加することが望ましいとされているため、誤りとなります。自らの意志で選択できることが重んじられおり、参加を勧めることはあっても強制的に参加を求める場ではありません。

3 利用者同士の交流の中で対人関係やコミュニケーションスキルを学ぶ場として期待されており、関わりを最小限にすることは適切とは言えません。

4 基本的には利用者の発言を受け入れていく姿勢が望ましいと考えられますが、他の利用者への影響も考える必要があります。例えば、一人の利用者が頻繁に、長時間にわたって発言している場合においては、他の利用者の発言を促すために、発言を止めることはあり得ます。他者と関わる上での適切なコミュニケーションを学ぶ上でも、こうした対応は必要であります。したがって、誤りとなります。

5 デイケアの場面にかかわらず、伝達事項をホワイトボードや紙に書いて残しておくことは、情報を正しく伝える上で有効です。上記4つの選択肢が誤りであることも踏まえると、これが正答です。

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03

以下に解説します。

選択肢1. 原則として挙手により発言者を募る。

誤りです。挙手により発言者を募るのではなく、自発的な発言をすることに意味があるため、自由な雰囲気の中行われます。

 

 

選択肢2. 決められた全時間の参加を義務づける。

誤りです。参加を義務付けることはなく、利用者が自身の状態を見ながら、その人のペースに合わせてリハビリとして参加することが出来ます。

選択肢3. 利用者同士の関わりは最小限度にする。

誤りです。最小限度に関わることは望ましいとは言えません。利用者同士の交流の中で対人関係やコミュニケーションスキルを学ぶことができるため、積極的に交流することの方が望ましいと言えます。

選択肢4. 司会担当者は利用者の発言を止めてはならない。

誤りです。たしかに利用者の発言は尊重されるべきですが、ある利用者の話が長すぎる場合などは、担当者が話を止めに入ることがあります。他の利用者にも平等に発言の権利があるため、時間を使いすぎていると判断された場合には止めに入ることもあります。

 

選択肢5. 会話だけでなくホワイトボードや紙に書いて伝達する。

正解です。目に見える形に可視化することでより正確に伝達することが期待できます。

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