公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問100
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問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問100 (訂正依頼・報告はこちら)
ナルコレプシーについて、正しいものを1つ選べ。
- 入眠時に起こる幻覚が特徴である。
- 治療には中枢神経遮断薬が用いられる。
- 脳脊髄液中のオレキシン濃度の上昇が特徴である。
- 笑いや驚きによって誘発される睡眠麻痺が特徴である。
- 耐え難い眠気による睡眠の持続は通常2時間から3時間である。
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この過去問の解説 (2件)
01
ナルコレプシーの症状は、以下の4つがあります。
① 日中の強い眠気・居眠り・睡眠発作(発作のように眠りに落ちてしまう)
② 情動脱力発作(笑う、泣く、怒るなどの強い感情が生じると体の力が抜けてしまう)
③ 睡眠麻痺(金縛り)(睡眠中や目が覚めた時に身体が動かなくなる)
④ 入眠時幻覚(寝入りばなに生々しい幻覚が生じる)
ナルコレプシーは、オレキシンという物質の低下によって起こると考えられています。
ナルコレプシーの睡眠発作では、30分ほどで自然に目覚めます。そして、数時間後にまた激しい眠気に襲われます。
なお、ナルコレプシーの眠気に対しては、モダフィニル、メチルフェニデートなどの中枢神経刺激剤を使います。
1.→入眠時幻覚が特徴のひとつであるため、正解です。
2.→治療には、中枢神経遮断薬ではなく、中枢神経刺激剤を使います。
3.→脳脊髄液中のオレキシン濃度は低下するのが特徴です。
4.→笑いや驚きによって生じるのは、情動脱力発作です。
5.→耐え難い眠気による睡眠の持続は30分程度です。
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02
【正解:1】
ナルコレプシーは「睡眠 ― 覚醒障害群」に位置し、抑えがたい睡眠欲求や、数十分程度うたた寝する時間の反復が起こる障害です。
入眠時幻覚や、入眠時幻覚による不安睡眠麻痺(金縛り)やなども見られます。
日本では600人に1人の割合で発症し、10代で好発するとされています。
患者は脳脊髄液中のオレキシン濃度が低く、そのことが関連しているとされています。
また治療法としては、睡眠衛生指導や、カフェインの摂取などの他に、精神刺激薬や抗うつ薬などの薬物療法が行われます。
以上から、正解は1となります。
なお、3の睡眠麻痺は、心身の疲れやストレスなどが原因とされています。
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