公認心理師 過去問
第2回(2019年)
問104 (午後 問106)
問題文
自殺の予防の観点から、自殺のリスクが最も低い因子を1つ選べ。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 問104(午後 問106) (訂正依頼・報告はこちら)
自殺の予防の観点から、自殺のリスクが最も低い因子を1つ選べ。
- 精神障害
- 自殺企図歴
- 中年期の女性
- 社会的支援の欠如
- 自殺手段への容易なアクセス
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
自殺の危険因子として、以下のものが挙げられます。
・喪失体験(身近な人との死別体験など)
・精神疾患・身体疾患への罹患、それらに対する悩み
・ソーシャルサポートの欠如
・自殺企図手段に簡単にアクセスできること
・過去の自殺企図・自傷歴、ほか
選択肢の中では、3の「中年期の女性」というだけでは自殺の危険因子とは認められないため、3が正解になります。
参考になった数52
この解説の修正を提案する
02
【正解:3】
厚労省(※)によれば、自殺の危険因子としては以下のものが挙げられています。
【過去の自殺企図・自傷歴、喪失体験、苦痛な体験、職業問題・経済問題・生活問題、精神疾患・身体疾患の罹患およびそれらに対する悩み、ソーシャルサポートの欠如、自殺企図手段への容易なアクセス、自殺につながりやすい心理状態、望ましくない対処行動、危険行動、その他】
選択肢の中で、3以外は全て上記に含まれています。よって正解は3となります。なお、女性の自殺は15歳~29歳で最も多くなると言われています。
※https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/4_13.pdf(R.3.5.23取得)
参考になった数35
この解説の修正を提案する
03
この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。自殺リスクに該当する事柄や考え方が問われています。
では、問題を見てみましょう。
鬱症状を始めとして、すべての精神症状(障害)が自殺リスクを有するわけではありませんが、一部でも該当しますので、適切です。
過去に経験がある場合は当然自殺リスクが高くなりますので、適切です。
正解です。年齢のみで自殺リスクが高まるとはいえませんので、不適切です。
社会からの孤立は容易に自殺リスクを高めますので、適切です。
この情報へのアクセスしやすさは、自殺リスクを高めることにつながりますので、適切です。
自殺の危険因子は多岐にわたります。自殺念慮、抑うつ気分、睡眠障害、様々な妄想といった精神症状だけでなく、身体疾患や痛みも引き起こしかねません。死別などの喪失体験や孤独、経済的や社会的損失も同様です。人間関係やアルコールさらにギャンブルの影響もあります。少なくともリスクと対策(社会資源の活用含む)について、一通り理解しておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問103)へ
第2回(2019年) 問題一覧
次の問題(問105)へ