公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問109

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問題

公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

A. ThomasとS. Chessらによって行われた「ニューヨーク縦断研究」で見出された9つの気質に含まれないものを1つ選べ。
  • 外向性
  • 順応性
  • 活動水準
  • 接近・回避
  • 気の散りやすさ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

A.ThomasとS.Chessらによって行われた「ニューヨーク縦断研究」で見出された9つの気質は、以下の通りです。

・活動水準(身体の動作の激しさやその度合い)
・規則性(睡眠・食事・排泄などが規則正しく行われているか)
・新しい刺激に対する接近と回避(新しい刺激に対して近づくか、避けるか)
・順応性(新しい状況や環境、人間関係などにスムーズに適応できるか)
・反応の強さ(反応が現れ始めるレベルの数値がどのくらいか)
・情動的反応の強さ(外的刺激や内的刺激への反応がどのくらい強いか)
・機嫌の良さ
・行動の可変性(外的刺激によって行動が左右されやすい傾向)
・注意の幅と持続性(困難があっても粘り強く取り組むこと)

(「トマス(Thomas, A.)とチェス(Chess, S.)の気質」参照
https://a-m-zyozo.hatenablog.com/entry/2020/06/03/102611

この中に、1.の「外向性」はないので、1が正解です。

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02

【正解:1】

 ニューヨーク縦断研究は、ニューヨーク在住の中流家庭・上流家庭の子ども136名を対象にした縦断研究で、乳児期~青年期までの子どもの気質の類型や個人差を調べた研究です。

乳幼児期から青年期までの子どもや青年が対象となり、調査方法として、観察法や心理テスト、両親との面接、教師や保育士からの聴取が行われました。

この研究により見出された気質の9つの指標は、次の通りです。

・活動水準

・順応性

・周期性

・接近-回避

・反応の強さ

・敏感性

・機嫌

・散漫性(気の散りやすさ)

・持続性と注意

選択肢の中で、上記に該当しないものは1のみですので、正解は1となります。

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03

正解は1です。

A. ThomasとS. Chessらの「ニューヨーク縦断研究」見出された9つの気質とは、

・活動水準(活動の活発さ)

・気の散りやすさ

・粘り強さ

・新しい環境への反応のしかた

・規則正しさ

・順応性

・(五感の)敏感さ

・喜怒哀楽の激しさ

・新しい刺激に対する接近と回避

(トマスとチェスの気質 https://a-m-zyozo.hatenablog.com/entry/2020/06/03/102611より)

以上より、「2.順応性」「3.活動水準」「4.接近・回避」「5.気の散りやすさ」は含まれているため、2~5は除外します。

1.の「外向性」は9つの気質の中にはないため、1が正解です。

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