公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問112
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問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問112 (訂正依頼・報告はこちら)
心理療法の有効性の研究について、誤っているものを1つ選べ。
- 介入期間が定められる。
- 介入マニュアルが必要とされる。
- 単一の理論に基づく心理療法が用いられる。
- クライエントが抱える多様な問題に焦点を当てる。
- クライエントは無作為に介入群と対照群に割り付けられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
心理療法の有効性の研究をする場合は、介入群と対象群に対して、同じ条件で介入しなければならないです。
クライエントの問題が多様なものになってしまうと、正確な研究データが取得できなくなります(単一の条件ではなくなってしまうため)。
よって、4が誤っているもの(正解)です。
介入期間を定め、介入マニュアルを用い、単一の理論にもとづく心理療法に則り、無作為抽出が行われることにより、心理療法が有効か否かを判断できます。
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02
【正解:4】
心理療法に限らず、有効性の研究において重要なことは、その研究に再現性があるかどうか、そして、何が何に対して効果を上げたのかが明らかになっているか、ということです。
1:介入期間を定めることは、再現性の観点から重要です。
2:介入マニュアルを作成することで、誰もが同じ手順で介入できるようになります(再現性がある)。
3:適切な内容です。仮に複数の理論に基づくアプローチをとったとすると、どの理論が有効だったのかが分かりません。
4:多様な問題に焦点を当てると、“何に”対して有効性があるのかが明らかになりません。よって4が誤りとなります。
5:上記説明では触れていませんが、無作為(ランダム)に選ぶことも、有効性の研究においては重要です。これがないと、例えば研究者に都合の良いように被験者が選ばれることになってしまいます。
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