公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問115
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問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問115 (訂正依頼・報告はこちら)
糖尿病について、誤っているものを1つ選べ。
- うつ病発症のリスクを高める。
- 認知症発症のリスクを高める。
- 勃起不全発症のリスクを高める。
- 肥満は1型糖尿病の発症リスクを高める。
- 加齢は2型糖尿病の発症リスクを高める。
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この過去問の解説 (2件)
01
1型糖尿病(インスリン依存型):比較的若い人や子どもに多く、すぐにインスリンを補給しないと生命に危険が及ぶおそれがあり、一生インスリン注射が必要な人がほとんどです。
2型糖尿病(インスリン非依存型):成人に多く発症し、日本人の糖尿病の9割は2型です。慢性疾患で、肥満、ストレス、運動不足が発症の大きな要因です。家族などに糖尿病患者がいる人は発症しやすくなります。食事や運動などで血糖値をコントロールすることもできます。2型糖尿病は成人に多く発症しますが、加齢により、リスクはさらに高まります。
1.→糖尿病は、うつ病の発症リスクを高めます。非糖尿病の人の2倍高いです。
2.→糖尿病は脳梗塞になりやすく、認知症発症のリスクも高めます。
3.→糖尿病で血糖値の高い状態が続くと、勃起障害(ED)を発症しやすくなります。
4.→肥満は2型糖尿病の発症リスクを高めるため、4が誤りです。
5.→加齢は2型糖尿病の発症リスクを高めます。
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02
【正解:4】
糖尿病は、インスリン(膵臓から出るホルモン)が十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。症状としては喉が渇く、水をよく飲む、体重が減る、疲れやすくなるといったことがありますが、血糖値がかなり高くならないと症状が現れないため、糖尿病になっていることに気づかない人も多いです。
糖尿病はその成り立ちによって複数に分類されます。大別すると、1型糖尿病、2型糖尿病、その他の特定の機序・疾患によるもの、妊娠糖尿病があります。
1:糖尿病患者の約1割はうつ病と診断されると言われています。糖尿病になると、食事制限などの自己管理が求められ、長引く治療がストレスとなり、うつ病を併発するのではないかと言われています。また反対に、うつ病になると、運動不足になり自己管理も難しくなるため、糖尿病になりやすくなるとも言われています。
2:糖尿病の高齢者の場合、高血糖の状態が続くことで認知機能が低下しやすくなります。そのため、もともと軽度の認知障害がある人は認知症を発症しやすいと言われています。
3:糖尿病は様々な合併症を引き起こしますが、泌尿器においては勃起障害のほかに、膀胱炎や排尿障害、尿路感染症を引き起こすことがあります。
4:1型糖尿病は、やせ方の人に多いです。
5:2型糖尿病は、加齢のほか、肥満や運動不足などが原因とされています。
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