公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問124

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問題

公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問124 (訂正依頼・報告はこちら)

ギャンブル等依存症について、正しいものを1つ選べ。
  • 本人の意思が弱いために生じる。
  • パーソナリティ障害との併存はまれである。
  • 自助グループに参加することの効果は乏しい。
  • 虐待、自殺、犯罪などの問題と密接に関連している。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

ギャンブル依存症:ギャンブル等にのめり込み、制御できなくなる精神疾患のひとつです。これにより、日常生活や社会生活に支障をきたすことがあります。

うつ病などの健康問題、ギャンブル等を原因とする多重債務や貧困等の経済的問題、家庭不和、虐待、自殺、犯罪等の社会的問題を起こすこともあります。

ギャンブル依存症の回復には、自助グループへの参加が効果的です。

ギャンブルをする人は誰でもギャンブル依存になりうるので、心が弱い人だけが依存症になるわけではありません。ただ、境界性パーソナリティ障害の人は、ギャンブルを含む依存症になる人が多いです。

1.→ギャンブル依存症は誰にでも起こりうるものなので、誤りです。

2. →パーソナリティ障害との併存は多いため、誤りです。

3.→自助グループに参加するのは依存症の人には効果的なので、誤りです。

4.→虐待、自殺、犯罪等の社会的問題を起こすこともあるため、これが正しいです。

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02

【正解:4】

1:依存症は、誰にでもなる可能性があります。意思が弱い、根性がないなど、特別な人だけがなるわけではありません。

2:依存症とパーソナリティ障害は併存しやすいとされています。特に、B群(境界性、演技性、自己愛性、反社会性)のパーソナリティ障害との併存が多いです。

3:依存症当事者の回復において、自助グループの存在は大きな意味を持ちます。グループメンバーの体験談や情報、知識などを共有することで、各々が気づきや癒し、問題解決へのヒントを得ることが出来ます。

4:正しい記述です。例えば、アルコール依存症の人は、そうでない人と比べ、自殺の危険性が約6倍高いとされています。

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