公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午後 問127

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問題

公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問127 (訂正依頼・報告はこちら)

対人魅力について、適切なものを2つ選べ。
  • 相手からの評価や好意が対人魅力に影響を与える。
  • 相手との物理的距離が大きいほど対人魅力につながる。
  • 容貌などの身体的特徴は対人魅力に影響を与えることはない。
  • 相互作用を伴わない単なる接触の繰り返しが対人魅力につながる。
  • 性格が自分と類似した相手より相違点が多い相手に対人魅力を感じやすい。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は1と4です。

対人魅力は、「親近性」「類似性」「返報性」「外見」が大きく影響します。

「親近性」:物理的距離が近い人とは顔を合わせることが多く、コミュニケーションも多くなるため、相手に親しみを持ちやすくなります。単純接触効果で、「見るから相手を好きになる」という効果があります。

「類似性」:自分と類似した相手の方が魅力を持ちやすいということがあります。価値観、態度から社会的地位、外見まで、自分と類似した人の方が好きになりやすいです。

「返報性」:自分のことが好きな人やほめてくれる人に魅力を感じやすくなります。

「外見」:外見が良い方が良い評価を受けやすく、外見が良いことで能力や知性なども望ましいものに思えてくるということがあります。

1.→相手からの評価や好意は対人魅力に影響を与えるため、これは正しいです。

2.→相手との物理的距離は小さい方が対人魅力につながりますので、これは誤りです。

3.→容貌などの身体的特徴は対人魅力に影響を与えますので、これは誤りです。

4.→単純接触効果が対人魅力につながるため、これは正しいです。

5.→性格が自分と類似した人の方が対人魅力を感じるため、これは誤りです。

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02

【正解:1と4】

対人魅力とは、他者に対して抱く肯定的な態度または否定的な態度のことです。

“魅力”とありますが、好き嫌いで言うところの“好き”だけではなく、“嫌い”も含む概念であることに注意しましょう。

この対人魅力に影響を与える要因に、次のものがあります。

個人的属性(見た目や能力など)

自分との関係(接触が多い、近くに住んでいる、共通点が多いなど)

他者からの働きかけ

感情状態

誤帰属

初頭効果・親近効果

以上から、正解は1と4になります。

2:物理的距離は、近い方が対人魅力につながります。

3:身体的特徴は、上記の個人的属性に該当します。

5:相違点ではなく、共通点が多い相手に対人魅力を感じやすいです。

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