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公認心理師の過去問 第2回(2019年) 午後 問151

問題

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50歳の男性A、外回りの医薬品営業職。最近急に同僚が大量退職したことにより、担当する顧客が増え、前月の時間外労働は100時間を超えた。深夜早朝の勤務も多く、睡眠不足で業務にも支障が出始めている。このまま仕事を続けていく自信が持てず、休日もよく眠れなくなってきた。人事部から配布された疲労蓄積度自己診断チェックリストに回答したところ、疲労の蓄積が認められるという判定を受けた。Aは会社の健康管理室を訪れ、公認心理師Bに詳しい事情を話した。
このときのBの対応として、最も優先されるものを1つ選べ。
   1 .
HAM-Dを実施する。
   2 .
産業医との面接を強く勧める。
   3 .
継続的にBに相談に来ることを勧める。
   4 .
仕事を休んでゆっくりするよう助言する。
( 公認心理師試験 第2回(2019年) 午後 問151 )
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この過去問の解説 (2件)

45
正解は、2です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→HAM-Dは、不安神経症やうつ病の症状を評価するための検査です。
Aは、眠れないなどの症状を訴えてはいますが、疲労の蓄積も見られるため、身体疾患の有無を判断するのが先です。
よって選択肢は、誤りです。

2→残業が月に80時間を超えており、疲労の蓄積もあることから、まずは、医師の診察を受けるべきです。
そのきっかけとしても、産業医との面接を勧めることは必要です。
よって選択肢は、正しいです。

3→継続的な面談も今後、必要になってくるかもしれませんが、まずは医師の診察を受け、疾患の有無を判断してもらう必要があります。
よって選択肢は、誤りです。

4→現場の人手不足がうかがえることから、Aに対してゆっくりするよう助言しても、ゆっくり休めるとは限りません。
提案する先は、上司や人事部などです。
よって選択肢は、誤りです。

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35

正答は2です。

1 HAM-D(ハミルトンうつ病評価尺度)とは、うつ病の症状の程度を把握する検査です。Aの置かれている状況や眠れないとの訴えがあることを鑑みると、うつ病の可能性があると考えることはできますが、直接的な要因となっている過重労働、それによる疲労の蓄積について対処を優先する方が望ましいと考えられます。

2 月80時間超の時間外労働があり、かつ疲労の蓄積が認められる者は、産業医による面接指導の対象となります。面接指導とは、産業医が労働者と面接を行い、心身の状態や勤務状況について確認し、医学的な指導を行うものです。

Aの状況を考慮すると、まずは医学的な判断や助言をもらうべく、産業医との面接を強く勧めることは正しいと言えます。

なお、働き方改革関連法により、大企業では2019年4月から(中小企業では2020年4月から)1か月100時間以上もしくは2~6か月での月平均80時間超となる時間外労働および休日労働をさせると罰則が科されることになっているため、時間外労働は100時間を超える状況は是正しなければなりません。

3 Aの心身の状態、業務の状況を把握する上で、継続的な相談を促すことも有効にはなると考えられますが、優先順位としては、産業医面接によって健康状態を判断してもらうことの必要性が高いと考えられるため、最も優先されるものとはなりません。

4 長時間労働を是正すること、Aに休養を取らせることは必要とはなりますが、同僚の大量退職などAの置かれた状況を考慮すると、A本人に休むよう助言するだけでは、Aが休める状況にならない可能性が高いと考えられます。したがって、誤りとなります。

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