公認心理師の過去問
第3回(2020年)
午前 問49

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問題

公認心理師試験 第3回(2020年) 午前 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

2018年(平成30年)の高齢者による犯罪について、誤っているものを1つ選べ。
  • 刑務所入所時点で65歳以上である女性の罪名の80%以上が窃盗である。
  • 刑法犯による検挙人員中に占める65歳以上の者の比率は、約10%である。
  • 刑法犯による検挙人員中に占める65歳以上の者の比率を男女別で比較した場合、男性よりも女性の方が大きい。
  • 窃盗による検挙人員の人口に占める比率を、20歳以上65歳未満と65歳以上とで比較した場合、後者の方が大きい。

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この過去問の解説 (2件)

01

正答は2です。

いずれも平成30年度版の『犯罪白書』を参照しています。

1 罪名別構成比を見ると、窃盗の割合は、65〜69歳の女性が86.7%、70歳以上の女性が93.1%であり、いずれの数値からも65歳以上である女性の罪名の80%以上が窃盗であることが言えます。

2 検挙人員の年齢構成比を見ると、65〜69歳が6.8%、70歳以上が14.7%であり、合計すると21.5%となります。65歳以上の者の比率は10%を大きく超えており、高齢者の割合が高いことが示されています。したがって、誤りとなります。

3 検挙人員の年齢層別人口比(各年齢層10万人当たりの検挙人員)を見ると、65~69歳の総数(男女合計)が147.4(人)、70歳以上が125.4(人)となっています。

そのうち、女性だけの検挙人員を見ると、65~69歳の女性が75.2(人)、70歳以上の女性が77.2人となっています。いずれの年齢層においても女性が半数を超えているため、男性よりも女性の割合が大きいと言えます。

4 全年齢層の窃盗の割合が50.8%であるのに対し、65〜69歳は61.8%、70歳以上は76.7%となっており、65歳以上の比率が大きいと言えます。

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02

正解2です。

各選択肢については以下の通りです。

1.正しいです。

窃盗の割合は91.1%と高い水準です。

2.誤りです。

刑法犯による検挙人員中に占める65歳以上の者の比率は、21.7%です。

3.正しいです。

なお、刑法犯として検挙された女性のうち、65歳以上の者の比率は33.9%を占めています。

4.正しいです。

窃盗による検挙人員の人口に占める比率は65歳以上の方が高いです。

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