公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午前 問2
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午前 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
身体損傷により病院に搬送された患者で自損行為の可能性が疑われる場合、緊急に確認するべき事項として、優先度の低いものを1つ選べ。
- 自らの意思で行ったかどうかを確認する。
- 致死的な手段を用いたかどうかを確認する。
- 明確な自殺の意図があったかどうかを確認する。
- 背景にストレス要因があったかどうかを確認する。
- 明確な致死性の予測があったかどうかを確認する。
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この過去問の解説 (2件)
01
正答は4です。
「優先度の低いもの」が問われています。
1.自らの意思で行ったかどうかを確認することは、重要です。
身体損傷の原因が自殺であったかどうかを判断するために必要な情報です。
緊急度は高いです。
2.致死的な手段であったかどうかを確認することは、どれだけ自殺への意思があったかを確認するために必要な情報です。
また、どのような手段を用いたかについて確認することは、治療のためにも重要な情報であると考えられます。
3.明確な自殺の意図があったかどうかを確認することは、緊急度が高いです。
回復し退院した後に、同じことが繰り返されないように支援をするためにも、必要な情報であると考えられます。
4.背景にあるストレス要因を確認することは、選択肢の中では、優先度が低いです。
今後の心理的支援のためには必要な情報ですが、救急搬送された時点では、自殺企図および明確な致死性の予測について確認をすることが優先されます。
5.明確な致死性の予測があったかを確認することは、緊急度が高いです。
どのくらい自殺への意思があるかを確認するために必要です。
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02
今後の自損行為の繰り返しや自殺企図の段階を見立てることが患者の生命維持のために優先されます。
どの選択肢も重要な確認項目ですが、緊急に確認するべき項目として優先度が低いものを選びましょう。
自らの意思で行った場合、治療後も繰り返す恐れがあり緊急度の高い確認項目です。
致命的な手段を用いている場合、次も同じように致命的な手段による自損行為を繰り返す危険性があるため優先度の高い確認項目です。
明確な自殺の意図があった場合、今回は未遂に終わったものの再び自殺を試みる危険性が高いため優先度の高い確認項目です。
患者の今後の支援のために確認すべき情報ですが、緊急で自殺の危険性を見立てる必要がある現段階では優先度は低くなります。
患者がこの行為により死に至ることを認識していた場合は明確な自殺の意図があったということになるため、優先度の高い確認項目です。
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