公認心理師 過去問
第4回(2021年)
問8 (午前 問8)
問題文
大人の攻撃行動を観察していた幼児が、その後、同じ攻撃行動を示した。この過程を示す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 問8(午前 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
大人の攻撃行動を観察していた幼児が、その後、同じ攻撃行動を示した。この過程を示す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
- 洞察学習
- モデリング
- 嫌悪条件づけ
- シェイピング
- オペラント条件づけ
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は2です。
1. 洞察学習は、ゲシュタルト心理学派のW. Köhlerが見出したものです。
Köhlerの実験では、チンパンジーが、天井から吊り下げた食べ物に手が届かなかった時、近くにある木の箱を踏み台にして使いました。
この際、チンパンジーが「状況を把握することにより学習に至った」とKöhlerは考え、課題解決の糸口に至る学習を、洞察学習と呼びました。
2. モデリングは、A. Banduraが提唱した、社会的学習理論における用語で、観察学習ともいいます。
学習をする人が、モデルとしての他者を観察することによって、学習することです。
3. 嫌悪条件づけは、レスポンデント(古典的)条件づけのひとつです。
強い音や電撃などの嫌悪刺激を用いた条件づけの手法によって、反応の生起頻度を低減させたり、不快感を形成させたりする操作、およびその過程のことをいいます。
4. シェイピングは、オペラント条件づけの用語であり、反応形成ともいいます。
なかなか現れない反応を形成させたり、新たに複雑な行動を形成させたりする場合にとる手続きのことです。
5. オペラント条件づけは、ある状況で起きる自発的な反応がもたらす結果の学習によって、行動が変容するという理論です。
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02
観察した他者の行動をモデルに自分の行動を形成することをモデリングと呼びますので、正解は「モデリング」です。
洞察学習とは、試行錯誤ではなく、洞察とひらめきによって学習をすすめることです。
モデリングとは、他者の行動を自分のモデルとして取り入れ、同じような行動を行うことです。
嫌悪条件付けとは、牡蠣にあたってしまい腹痛などの症状が出たときにそのつらい症状と牡蠣の味覚が条件付けされ牡蠣を食べられなくなる(これを味覚嫌悪条件付けと呼びます)といったように、ある提示刺激とその後の嫌悪刺激が条件付けされることです。
シェイピングとは、ある目的に向かって、スモールステップでその都度報酬を設定しながら、目的とする行動に近づけていくことです。
オペラント条件付けとは、ある行動に対して報酬や罰といった結果を与えることでその行動の発生頻度を変化させることです。
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03
この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。
発達過程における様々な現象について問われています。
では、問題を見てみましょう。
W. Köhlerが提唱した学習理論です。
状況を冷静に分析しつつも、突然解決策をひらめいて解決する過程をさしますので、間違いです。
正解です。
観察学習とも言います。A. Banduraが提唱した理論で、他者を観察し真似をすることで学習が深まります。
嫌な体験、不快な刺激をうけつづけることで、その体験を回避しようと行動する習慣がつく学習過程を指しますので、間違いです。
オペラント条件付けの一つです。ある行動を学習するために、内容を細分化し段階づけて学習する方法ですので、間違いです。
B. F. Skinnerにより提唱された理論で、道具的条件づけともいわれます。手がかりになる刺激をうけて、行動をして、望ましい結果を得ることを繰り返すことで、行動が強化される学習方法ですので、間違いです。
学習方法は様々な理論があり、それぞれ限界も示されています。類似しているため、提唱の背景も含めて学習しておきましょう。
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