公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午前 問12
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午前 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
知覚の老化の説明として、正しいものを1つ選べ。
- 温度感覚の閾値が下がる。
- 嗅覚の識別機能が低下する。
- 高音域に先行して低音域の聴取が困難になる。
- 近方視力が低下する一方、遠方視力は保たれる。
- 明所から暗所への移動後における視覚の順応時間が短くなる。
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この過去問の解説 (2件)
01
正答は2です。
1. 温度感覚の閾値が下がると、感じやすくなります。
知覚が老化すると、感じにくくなります。つまり、閾値が上がります。
2.知覚が老化すると、嗅覚の識別機能は低下します。
3. 高齢になると、低音域のほうが聞き取りやすいといわれています。
4. 視力に関しては、個人差があると考えられます。
5. 順応とは、同一刺激が持続的に与えられる時、生理作用、特に感覚作用が適切に変化する現象のことです。
老化すると、明所から暗所に移動する時、視覚の順応時間は長くなります。
つまり、なかなか目が慣れなくなる、ということです。
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02
心だけでなく体の発達についての知識を持つ事も大切です。
この問題では、知覚の老化についての知識が問われています。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
温度感覚の閾値は上がると言われています。つまり、鈍感になるという事です。
暑さ、寒さに敏感に気づきにくくなるため、自分で体の温度調整をする事が難しくなっていきます。
正答です。
嗅覚は、男性で60歳頃から、女性で70歳頃から低下が見られます。
臭いを感じにくくなるだけでなく、身の回りの臭いを識別する力も低下していきます。
誤りです。
音の感覚は、40歳を過ぎると、高い音から聞こえにくくなっていきます。
50歳を過ぎると、さらに聞こえにくくなり、しだいに低い音も聞こえにくくなるとされています。
誤りです。
40~50歳頃から、遠方視力が低下していきます。
誤りです。
高齢者になると、暗所に慣れるまでに時間がかかるようになります。
体の発達や老化についての知識は、クライエントのアセスメントや支援に活かされます。一般的にどの年代から、どのような変化があるのかを把握しておきましょう。
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