公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午前 問28
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午前 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
1型糖尿病の高校生の治療における留意点として、最も適切なものを1つ選べ。
- 運動は禁止である。
- 食事療法により治癒できる。
- 2型糖尿病に将来移行するリスクが高い。
- 治療を受けていることを担任教師に伝える必要はない。
- やせる目的でインスリン量を減らすことは、危険である。
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この過去問の解説 (2件)
01
正答は5です。
糖尿病は、インスリンの分泌不足、または作用不足から生じる、高血糖を特徴とする代謝疾患です。
1.2型糖尿病の場合は、食事療法や運動療法で、治療可能な場合もありますが、1型糖尿病は、インスリンの生産能力が障害されています。
一般的に、運動は禁止ではありません。
2.食事療法により治癒できる可能性があるのは、2型糖尿病です。
3.1型糖尿病はインスリン依存型であり、2型糖尿病はインスリン非依存型です。
1型は比較的若年層に多いです。
2型は壮年・高齢者に多いです。
4.高校の集団生活においては、病気に対する配慮が必要です。
担任教師と情報共有をする際は、高校生本人の了承を得る必要があります。
多職種で連携をとりながら、クライエントを支援することが大事です。
5.1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の破壊によりインスリンの生産能力が障害されているので、インスリン注射が必要です。
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02
糖尿病とは、インスリンが上手く分泌されない、効きにくいために糖が吸収されず、高血糖になってしまう疾患です。血糖値をコントロールするための治療が必要となります。
1型糖尿病は、若年層に多く、ウイルス感染などによる免疫異常による場合を言います。インスリンの注射による治療が行われます。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
適度な運動をする事によって、インスリンの働きが良くなる、インスリンの働き以外で血糖値を下げる事ができる、血糖値の安定につながるなどの効果が期待されます。
誤りです。
1型糖尿病では、原則としてインスリン治療が必要となります。食事療法も大切ですが、治癒は期待できません。
誤りです。
1型糖尿病が将来的に2型糖尿病へ移行する事はありません。
誤りです。
1型糖尿病では、インスリンの注射だけでなく、血糖値コントロールのためにブドウ糖を摂取する、低血糖の症状を確認するなど、日常生活で配慮が必要となります。学校生活においても、先生方に疾患について理解いただく事が大切です。
正答です。
インスリン量を減らすと、血糖値が高くなってしまう事が心配されます。目や喉の渇き、全身のだるさ、眠気などの症状が出る事があります。さらに、対処せずにいると昏睡など、命に関わるような状態になってしまうため、やせる目的で減らす事は非常に危険と言えます。
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