公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午前 問35

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (2件)

01

正答は4です。

アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉とは、将来の変化に備え、医療及びケアについて、本人を主体に、家族や近しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援するプロセスです。

1.記述の通りです。

アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉では、話し合いの内容を文章にまとめ、診療録に記載しておきます。

2.記述の通りです。

アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉では、話し合いの構成員の中に、親しい友人が含まれることがあります。

3.記述の通りです。

アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉では、患者の意思は変化する可能性がありますので、話し合いは、繰り返し行われます。

4.アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉とは、クライエントと家族、医療関係者などが皆で、終末期を含めた今後の生活や治療について話し合うことをいいます。

したがって、担当医療従事者が本人にとって最善の方針を決定するというのは誤りです。

5.記述の通りです。

アドバンス・ケア・プランニング〈ACP〉は、患者と多職種の医療・介護従事者、家族等の信頼できる者と、今後の医療・ケアについて、十分な話し合いを行うプロセスです。

参考になった数3

02

ACPとは、将来的に受けるであろう医療やケアについて、本人を中心とした家族、親しい人、医療スタッフなどのチームで話し合いを繰り返し、本人の意思決定による支援を行う取り組みを言います。

 

この問題では、ACPの知識について問われています。

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 話し合いの内容を文章にまとめ、診療録に記載しておく。

ACPの説明として適切です。

話し合いの内容は記録に残します。また、追加や変更についても記載していきます。

選択肢2. 話し合いの構成員の中に、親しい友人が含まれることがある。

ACPの説明として適切です。

家族や医療スタッフだけでなく、友人などの親しい関係性の人も含まれることがあります。

選択肢3. 患者の意思は変化する可能性があるため、話し合いは繰り返し行われる。

ACPの説明として適切です。

患者本人の考えや希望は変化する事が想定されますので、一度きりの話し合いでなく、繰り返し場を設ける事が大切です。

選択肢4. 患者の意思が確認できない場合は、担当医療従事者が本人にとって最善の方針を決定する。

ACPの説明としては不適切です。

ACPでは、話し合いの内容の中に、「意思決定ができなくなった場合の代理決定者を選定する」ことも含むという考えがあります。

患者本人が意思決定できない状況になった場合には、代理決定者が医療従事者と相談しながら、患者本人の意思が反映された医療を受けられるよう検討していきます。

 

よって、この問題では正答となります。

選択肢5. 患者と多職種の医療・介護従事者、家族等の信頼できる者と今後の医療・ケアについて十分な話し合いを行うプロセスである。

ACPの説明として適切です。

参考になった数0