公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午前 問36

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問題

公認心理師試験 第4回(2021年) 午前 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

H. P. Grice の会話の公理<maxims of conversation>に該当しないものを1つ選べ。
  • 根拠があることを話す。
  • 場の雰囲気に配慮する。
  • 過不足なく情報を伝える。
  • その時の話題に関連したことを言う。
  • 曖昧な表現を避け、分かりやすく情報を伝える。

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この過去問の解説 (2件)

01

正答は2です。

H. P. Griceは、イギリス出身の言語学者です。

会話の公理とは、会話上のルール・原則のことです。

会話の公理では、「量」「質」「関係性」「様態(様式)」の四つの格率が措定されています。

1. 根拠があることを話すことは、「質」(Quality)の格率です。

2. 場の雰囲気に配慮するという内容は、四つの格率には含まれません。

3. 過不足なく情報を伝えることは、「量」(Quantity)の格率です。

求められているだけの情報を持つ発話をし、求められている以上に情報を持つ発話をしないことにより、協調原理に従うこととなります。

4. その時の話題に関連したことを言うことは、「関係性」(Relation)の格率です。

5. 曖昧な表現を避け、分かりやすく情報を伝えることは、「様態(様式)」(Manner)の格率です。

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02

「会話の公理」では、会話が円滑に進むための基本的な4つのルールを示しています。

 

①質の公理

 嘘や偽りの話をしないこと。根拠のある話をすること。

②量の公理

 必要な話を必要な量だけ話すこと。

③関係の公理

 その場の状況や話題に関係した話をすること。

④様態の公理

 曖昧な表現を使わず、わかりやすい表現で話すこと。

 

上記のルールには、選択肢にある「場の雰囲気に配慮する」は含まれていません。

選択肢2. 場の雰囲気に配慮する。

よって本肢が正答となります。

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