公認心理師 過去問
第4回(2021年)
問39 (午前 問39)
問題文
T. L. Beauchamp と J. F. Childress が提唱した医療倫理の4原則に該当しないものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 問39(午前 問39) (訂正依頼・報告はこちら)
T. L. Beauchamp と J. F. Childress が提唱した医療倫理の4原則に該当しないものを1つ選べ。
- 正義
- 説明
- 善行
- 無危害
- 自律尊重
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は、2です。
T. L. BeauchampとJ. F. Childressが提唱した、医療倫理の4原則は、「正義(justice)」、「善行(beneficence)」、「無危害(non-maleficence)」、「自律尊重(respect for autonomy)」です。
1.「正義」は医療倫理の4原則に該当します。
2.「説明」は、医療倫理の4原則には該当しません。
3.「善行」は医療倫理の4原則に該当します。
4.「無危害」は医療倫理の4原則に該当します。
5.「自律尊重」は医療倫理の4原則に該当します。
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02
トム・L・ビーチャム、ジェイムズ・F・チルドレスの医療倫理の4原則では、医療の中で倫理的な問題が発生した際の医療関係者の態度について示されています。
医療倫理の4原則は次の通りです。
①自律尊重
(患者の意思決定による行動を尊重する事。それを妨げない事)
②無危害
(患者に危害を加えない事。苦痛の少ない手段を選択できるよう援助する事)
③善行
(患者にとっての最善をつくす事)
④正義・公正
(どの患者にも平等に、公平に接する事。平等に医療を提供する事)
「説明」は含まれませんので、この問題での正答は本肢となります。
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03
この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。医療倫理の4原則について問われています。
では、問題を見てみましょう。
適切です。すべての人に対し、物理的環境、人的環境含め、常に公正な対応をすることが求められています。
不適切で正解です。他者にわかりやすく説明すること、医療倫理においてインフォームドコンセントの重要性はありますが、4原則としては直接的に提唱されていません。
適切です。慈恵/仁恵と訳されることもあります。いずれにせよ、他者を労り、慈悲の心で接することが大切であること、相手の善が達成できるように配慮することが求められています。
適切です。医療において、人に危害を加えないことは、最も大切な考え方です。
適切です。患者自身の決定を尊重すること、尊重できるように支援することが求められています。
医療倫理は様々な理論が提唱されています。倫理的課題は、常に考えるべきことですし、提唱者とその内容について、整理して覚えておきましょう。
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