公認心理師の過去問
第4回（2021年）
午前 問38
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問題
公認心理師試験 第4回（2021年） 午前 問38 （訂正依頼・報告はこちら）
M. E. P. Seligman が提唱するPERMAのそれぞれの頭文字の意味として、誤っているものを1つ選べ。
- P はポジティブな感情を表す。
- E は力を獲得することを表す。
- R は他者との良い関係を表す。
- M は生きる意味を表す。
- A は達成を表す。
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この過去問の解説 （2件）
01
正答は2です。
M. E. P. Seligmanは、ポジティブ心理学（Positive Psychology）の提唱者です。
ポジティブ心理学は、日常生活のウエルビーイング（well-being）や充実感を高めることを追及しています。
PERMAは、頭文字をとった5つの指標のことです。
1．Pは、ポジティブな感情を表します。「Positive Emotion」の頭文字のPです。
2．Eは、エンゲージメント「Engagement」のことです。
つまり、物事への積極的な関わりを意味する、没入・没頭の意味です。
エンパワーメント（力）と混同しないようにしなければなりません。
3．Rは、他者との良い関係「R：Positive Relationship」を表します。
4．Mは、生きる意味「M：Meaning」を表します。
5．Aは、達成「A：Accomplishments/Achievements」を表します。
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02
マーティン・セリグマンは、アメリカの心理学者で「ポジティブ心理学」を創始しました。
PERMA理論では、ウェルビーイング（幸福感、満足感）を高めるための５つの要素を示しています。生活の中にこれらの要素がある事によって、ストレスや不安の軽減、うつ病の予防につながると考えられています。
では、選択肢を見てみましょう。
Pは、「Positive Emotion」の略で、ポジティブな感情を表しています。
趣味を楽しんだり、好きな人と過ごしたり、良い事を考えたりする事で、希望や喜び、興味、思いやりなど、前向きな気持ちを持つ事につながります。
Eは、「Engagement」の略で、集中する事、没頭する事を示しています。
時間を忘れるほどに好きな事や得意な事に集中する、自然を満喫するなど、目の前の事に没頭する事を意味しています。
よって、この選択肢はPERMA理論の説明としては不適切であり、この問題では正答となります。
Rは、「Relationships」の略で、人間関係を示しています。
他者から愛される、他者と良い関係を築く、集団に参加する、よく知らない人の事を知ろうとするなど、他者との良い関係の事を指しています。
Mは、「Meaning」の略で、意義や目的を示しています。
人生の目的を持つ、自分にとって大切な事に取り組むなど、生きる意義や目的を持つ事が重要という考えです。
Aは、「Achivement」の略で、達成、熟達を示しています。
目標に向かって努力し達成する、良い成功体験を思い出すという事を意味しています。
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