公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午前 問42
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午前 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
適性処遇交互作用について、誤っているものを1つ選べ。
- 指導方法や学習環境のことを処遇という。
- 統計学的には交互作用効果によって検証される。
- 学びの成立に影響を与える個人差要因を適性という。
- 学習者の特徴によって教授法の効果が異なることを指す。
- 他者の援助と学習者の問題解決との中間領域にみられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
適性処遇交互作用(ATI)はCronbach,L.J.が提案した、特に教育場面において「どんな学習者に、どんな教え方が最適か」という、個人に合った教授法や指導方法を工夫するうえで基本となる概念です。
この概念における適性とは、学習成果に関わる学習者自身の個性や個人差(知能、性格、興味関心、意欲、年齢など)を指し、処遇とは、学習の条件(指導方法、学習内容、教材、教室などの環境、カリキュラムなど)を指します。
学習の成果に、適性だけでも、処遇だけでも、両者の効果を加算しても説明できない、特別な組み合わせの時だけ起こる「交互作用」があったとき、適性処遇交互作用と呼びます。
正しいです。
正しいです。
正しいです。
正しいです。
Vygotsky, L. S.の提唱した「発達の最近接領域」の説明ですので、誤りです。
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02
「適正処遇交互作用」とは、学習者の「適正」の違いにより、「処遇」の効果が異なる、効果に差が出るという考え方です。
ここで言う「適正」とは、学習者の学力、性格、興味関心、態度、学習スタイルなどです。
「処遇」とは、指導の方法、指導者の関わり方、課題の内容、学習環境などを言います。
この「適正」と「処遇」の組み合わせ方により、学習の効果が変わってくると考えます。
適正処遇交互作用の説明として適切です。
適正処遇交互作用の説明として適切です。
統計学で考えると、適性を要因1、処遇を要因2、学習の効果を従属変数として、2要因分散分析を行った時に、交互作用が見られるという検証がされます。つまり、2つの要因の組み合わせ方によって、効果が異なる、差が大きいという事です。
適正処遇交互作用の説明として適切です。
適正処遇交互作用の説明として適切です。
適正処遇交互作用の説明としては不適切です。
よって、この問題では正答となります。
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