公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午前 問57
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午前 問57 (訂正依頼・報告はこちら)
司法場面における認知面接で、面接者が被面接者に対して求めることとして、適切なものを2つ選べ。
- 文脈の心的再現
- 視点を変えての想起
- 毎回同じ順序での想起
- 確信が持てる内容を選んで話すこと
- 話す内容に矛盾があればその都度説明すること
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この過去問の解説 (2件)
01
認知面接法は、Fisher,R.P.とGeiselman,R.E.が開発した、特定の出来事を正確に想起し報告してもらうための技法です。
最初に考案された技法は以下の4つです。
1 文脈復元
出来事が起きた時点での状況や自分の情動反応を含め、前後関係を再生します。
2 悉皆(しつかい)報告
不明瞭なこと、些細なことも報告します。
3 順序変更
出来事の順を逆にして想起してみます。
4 視点変更
複数の視点から出来事を思い出します。
その後にもさらなる改良がなされています。
正しいです。
正しいです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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02
正解は1と2です。
1.→〇
文脈の心的再現とは当時の状況を想像しながら話してもらうことです。司法面接でよく用いられる手法です。
2.→〇
他者からその事件がどう見えるか、視点を変えて想起してもらいます。
3.→✖
抜け落ちている記憶を見つけるために、同じ順序だけでなく、様々な順番から想起してもらいます。
4.→✖
正確な情報を集めることを目的としていますので、この選択肢を選んでしまいたくなります。しかし、司法面接では悉皆報告といって思い浮かんだことはすべて報告するよう指示します。
5.→✖
思い出したことがあっても矛盾しているから言わないでおこうと成りかねません。話に矛盾があってもまずは話を折らずに聞きましょう。
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