問題
以上の結果から解釈可能なものとして、最も適切なものを1つ選べ。
ストレッサーと抑うつ反応、ストレッサーと自動思考、自動思考と抑うつ反応、いずれも相関係数も有意であったため、パス解析を実施。ストレッサーから自動思考へ、自動思考から抑うつ反応への標準化パス係数は有意、ストレッサーから抑うつ反応への標準化パス計数は有意でなかったという結果です。
以上から、 ストレッサー → 自動思考 → 抑うつ反応 と影響を与えていると考えます。
自動思考から抑うつ反応への標準化パス係数は0.64で有意であり、自動思考は抑うつ反応に対して影響を与える説明変数であるため、誤りです。
ストレッサーが抑うつ反応に対して影響を与える説明変数であるため、誤りです。
ストレッサーが自動思考を強めて、その結果抑うつ反応が強まる、と解釈できるため、正しいです。
自動思考は抑うつ反応の説明変数ですが、ストレッサーの説明変数ではないため、誤りです。
ストレッサーから抑うつ反応への標準化パス計数は有意でなく(0.07)、自動思考から抑うつ反応への標準化パス係数は有意(0.64)であるため、説明変数として対等ではないため、誤りです。
正解は3です。
パス解析とはパス図を用いて説明変数と目的変数の関係を表したものです。パス図を描いてみて考えるとわかりやすいと思います。
1.→✖
自動思考から抑うつ反応への標準化パス係数は有意ですので、説明変数と言えます。
2.→✖
抑うつ反応からストレッサ―への標準化パス係数は解析されていませんので、抑うつ反応がストレッサ―に影響を与える説明変数とは言えません。
3.→〇
ストッレサーは自動思考に影響を与えており、自動思考は抑うつ反応に影響を与えていますのでこの選択肢は妥当です。
4.→✖
根本的な原因を解き明かすことを目的としていません。
5.→✖
ストレッサ―は抑うつ反応を説明する変数になっていません。