公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問80
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする職種として、正しいものを1つ選べ。
- 看護師
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 理学療法士
- 精神保健福祉士
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この過去問の解説 (2件)
01
この設問は即答しなければなりませんね。
選択肢①「看護師」が、傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業としています。
「褥婦」とは、出産後間もなく、まだ産褥にある女性のことです。
選択肢②「介護福祉士」は、介護福祉士法より、「専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰かくたん吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行われるものを含む。)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者」と規定されています。
選択肢③「社会福祉士」は、社会福祉士法より、「専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整、その他の援助を行うことを業とする者」と規定されています。
選択肢④「理学療法士」は、理学療法士及び作業療法士法より、「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。」「厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者」とされています。
作業療法士:ОTは、「身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。」「厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、作業療法を行なうことを業とする者」です。
また、言語聴覚士:STは、「言語聴覚法に基づき、厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者」とされています。
選択肢➄「精神保健福祉士」は、精神保健福祉法により、「精神保健福祉士法に基づく名称独占の資格であり、精神保健福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業とする者」と規定されています。
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02
コメディカル(医療従事者)の職務についての知識を問われている問題です。近年では厚生労働省が主導するチーム医療が推進されています。心理師以外の職種の役割についてよく理解しておきましょう。
看護師は、傷病者や褥婦(出産後まもなく産褥にある女性)の看護や診療の補助を行う職種です。
介護福祉士は、身体的または精神的な障害により日常生活に困難がある人々に対して、専門的な知識や技術をもって介護を提供し、医師の指示のもとで喀痰かくたん吸引などの必要な行為も含みます。また、介護者に対しても指導を行います。
社会福祉士(SW)は、身体的または精神的な障害、または環境上の理由により日常生活に困難がある人々の福祉に関する相談に応じ、助言や指導、福祉サービスの提供、関係者との連絡や調整、その他の援助を行う職種です。
理学療法士:PTは身体に障害のある人々に対して、基本的動作能力の回復を目的に治療体操や運動、電気刺激、マッサージ、温熱などの物理的手段を用いた治療を行う職種です。医師の指示のもとで、厚生労働大臣の免許を受けた理学療法士が業務を行います。
作業療法士:OTは、身体や精神に障害のある人々に対して、応用的動作能力や社会的適応能力の回復を目的に手芸や工作などの作業を行わせる職種です。医師の指示のもとで、厚生労働大臣の免許を受けた作業療法士が業務を行います。
言語聴覚士:STは、音声機能、言語機能、または聴覚に障害のある人々に対して、言語訓練やその他の訓練を行い、その機能の維持向上を図る職種です。必要な検査や助言、指導、その他の援助も行います。厚生労働大臣の免許を受けた言語聴覚士が業務を行います。
精神保健福祉士(PSW)は、精神保健福祉法に基づく名称独占の資格であり、精神科病院などの医療施設で精神障害の治療を受けている人々や社会復帰を目指す人々の相談や援助を行う職種です。厚生労働大臣の免許を受けた精神保健福祉士が業務を行います。
医療機関では多数の医療従事者が心理師と共同して働きます。各職種が果たす役割についてよく理解しておきましょう。
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