公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問81
この過去問の解説 (2件)
公認心理士試験では、行動療法並びに認知行動療法の知見を問われることが多く、その点で臨床心理士試験と異なります。
臨床心理士試験では、毎年、精神分析学の知見からの出題が必ず見られますが、公認心理師試験では非常に少ないです。
この設問も、選択肢①④に見られるように、行動療法並びに認知行動療法の理解を求められています。
Ellisが創始した心理療法として最も適切なものを選択する問題です。
行動療法は、問題行動を変えることで心理的問題を解決しようとする心理療法です。Ellisは行動療法に影響を与えた一人ですが、彼が創始した療法ではありません。行動療法の創始者はB.F.スキナーとされています。
精神分析療法は、無意識にある心理的要因が問題行動に影響を与えていると考え、それを解決することを目的とした心理療法です。Ellisとは異なるアプローチをとる療法であり、彼が創始した療法ではありません。精神分析療法の創始者はジークムント・フロイトです。
ゲシュタルト療法は、自己の体験や感情を重視し、クライアントが自らの問題に向き合い、自己実現を目指すことを支援する心理療法です。Ellisとは異なるアプローチをとる療法であり、彼が創始した療法ではありません。ゲシュタルト療法の創始者は、フリッツ・パールズ、ポール・グッドマン、ラルフ・ヒイクスの3人です。
論理情動行動療法は、問題行動が生じる原因となる考え方を明確にし、それを修正することで問題行動を改善しようとする心理療法です。これがEllisが創始した療法です。
クライエント中心療法は、クライアントが自らの問題を解決するための能力を持っているという前提に立ち、その能力を引き出し、支援することを目的とした心理療法です。Ellisとは異なるアプローチをとる療法であり、彼が創始した療法ではありません。クライエント中心療法の創始者は、カール・ロジャーズです。
さまざまな精神療法について問う問題です。各流派の特徴についてよく理解しておきましょう。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。