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公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問85

問題

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ある疾病において、「10%が死亡する」と表現した場合のほうが、「90%が生存する」と表現した場合よりも、リスクが高く感じられる。このことを表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
連言錯誤
   2 .
確証バイアス
   3 .
アンカリング効果
   4 .
フレーミング効果
   5 .
利用可能性ヒューリスティック
( 公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問85 )
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この過去問の解説 (2件)

62

認知的錯誤に関わる事象を問う問題ですね。

人間の認知や信念に関わる心理師にとって大切なテーマです。

それでは、選択肢毎に解説します。

選択肢①「連言錯誤」は、合接の誤謬とも呼ばれ、リンダ問題でも知られています。

問題「リンダは31歳の独身女性外向的でたいへん聡明です。専攻は哲学。学生時代には、差別や社会正義の問題に強い関心を持っていました。また、反核運動にも参加したことがあります。」

そして、質問「A:リンダは銀行員」「B:リンダはフェミニストな銀行員」、どちらの銀行員だと思いますかと被験者に問うわけです。

この実験の結果は、80%超の被験者が、「B:リンダはフェミニストな銀行員」と回答しました。

なぜこのようなことが生じるのか。

リンダ問題は、一般的な状況よりも、特殊な状況の方が、蓋然性が高いと誤判断するバイアスがかかることを示したのでした。

このバイアスが連言錯誤です。

選択肢② 例えば、正夢と思うのはこの「確証バイアス」です。

選択肢③「アンカリング効果とは、最初に与えられた数字や情報(アンカー)を認知することで、その後に提示された別の情報とどれくらい乖離しているかという判断が働いてしまうことをいいます。

係留(アンカリング)と調整ヒューリスティックと同義です。

選択肢④フレーミング効果」は、プロスペクト理論などで知られるダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーによって発表され、カウンセリング技法に応用されています。

問題の「10%が死亡する」と表現した場合のほうが、「90%が生存する」と表現した場合よりも、リスクが高く感じられる。

これは選択肢④のフレーミング効果となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
4

心理学において、認知的錯誤(cognitive biases)について理解しておくことは非常に重要です。認知的錯誤は、人々が判断を下す際に、無意識に影響を与える傾向があるため、正確な判断をすることが難しくなります。

特に、医療現場やリスクコミュニケーションにおいては、正確な情報の伝え方が求められるため、認知的錯誤についての理解が不可欠です

選択肢1. 連言錯誤

連言錯誤とは、条件付き確率の誤用によって、特定の状況を誤解することを指します。この用語は、本問題には当てはまりません。

例えば、「大雪が降る日に電車が遅延する」という二つの事象がある場合に、大雪が降っていない日でも電車が遅延することがあるにもかかわらず、大雪が降る日には電車が遅延すると考えてしまうことがあります。

選択肢2. 確証バイアス

確証バイアスとは、既に持っている信念や意見に基づいて、新しい情報を選択的に受け入れたり、拒否したりする傾向のことを指します。この用語は、本問題には当てはまりません。

例えば、タバコを吸っている人が「たばこは健康に悪い」という科学的な研究結果を知っていても、自分自身は長生きしているし、身体にも何の問題もないからたばこは健康に悪くないと主張することがあります。

選択肢3. アンカリング効果

アンカリング効果とは、与えられた情報(アンカー)によって、判断の起点が大きく左右される現象のことを指します。

例えば、ある商品を「2,000円」という値段で提示すると、類似の商品を「1,500円」という値段で提示する場合よりも、「2,500円」という値段で提示する場合の方が、購入する人が多くなることがあることを指します。

選択肢4. フレーミング効果

人々が判断を下す際に、手元にある情報を重視して判断する傾向のことを指します。

例えば、「この薬は有害な副作用がある」という情報よりも、「この薬は有害な副作用がある場合がある」という情報の方が、薬を使用する人が多くなることがあります。

このようなフレーミング効果は、医療現場やリスクコミュニケーションにおいて非常に重要であり、正確かつ分かりやすい情報の伝え方が求められます。

選択肢5. 利用可能性ヒューリスティック

利用可能性ヒューリスティックとは、思い出しやすい情報を重視して判断することです。

この用語は、本問題には当てはまりません。

例えば、交通事故や飛行機事故など、メディアで大きく取り上げられる事故に対して、それ以外の事故よりも恐怖心やリスクを高く感じることがあります。

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