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公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問91

問題

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L. Kohlberg の道徳性の発達理論において、「近所のおばあさんは、いつもお菓子をくれるから良い人である」という判断に該当する発達段階として、適切なものを1つ選べ。
   1 .
法と秩序の志向性
   2 .
社会的契約の志向性
   3 .
罰と服従への志向性
   4 .
対人的同調への志向性
   5 .
報酬と取引への志向性
( 公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問91 )
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この過去問の解説 (2件)

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コールバーグは、次の通り「3レベル、6ステージ」の発達過程を示しています。

レベル1【前慣習的水準】

ステージ①他律的:【服従と懲罰の段階】とも言われ、行為の善悪を、それが懲罰をもたらすかどうかで決めるという信念です。

選択肢③「罰と服従への指向性」に該当します。

ステージ②個人主義的、道具主義的【個人主義と交換の段階】とも言われ、善悪を、それによってどんな報酬がもたらされるかで決める態度です。

他者の要望と欲求はたしかに重要ですが、それはあくまで相互的な意味においてのことだという信念です。

選択肢➄「報酬と取引への指向性」に該当します。

レベル2【慣習的水準】

ステージ③人間の規範による道徳性【「よい子」段階】 と言われます。

選択肢④「対人的同調への指向性」に該当します。

ステージ④社会組織の道徳性【法と秩序の段階】と言われます。

「良いこと」を権威に対する尊重や法への服従と同一視し、これによって社会は守られ維持されるのだと考える態度です。

選択肢①「法と秩序への指向性」が該当しますね。

レベル3【脱慣習的水準】

ステージ➄人間としての権利と公益性の道徳性【社会契約と個人の権利段階】と言われます。

依然として権威を尊重するものの、個人の権利こそがそれに代わるべき法だという信念と態度です。

選択肢②「社会的契約への指向性」が該当します。

ステージ⑥普遍化可能であり、可逆的であり、指令的な一般的倫理的原理【普遍的倫理原理の段階】と言われます。

自身の良心が最終法廷とされる段階で、自身が等しい権利を確約し、万人を尊重するようになるというという段階です。

さて、「近所のおばあさんは、いつもお菓子をくれるから良い人である」という判断は、

善悪を、それによってどんな報酬がもたらされるかで決めているわけですから、選択肢➄「報酬と取引への指向性」が正解になります。

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L. Kohlbergは、道徳性の発達について説明するために、道徳的ジレンマに対する人々の判断に着目した道徳的発達理論を提唱しました。この理論では、6つの段階に分けられ、それぞれの段階での人々の道徳的判断について説明しています。

レベル1:前慣習的水準

このレベルでは、人々は自分の利益を最優先に考えます。

ステージ1:罪と服従の段階

このステージでは、人々は権威に従うことが正しいと考えます。

ステージ2:報酬と取引の段階

このステージでは、人々は自分の利益を最優先に考えますが、他人との交換も意識します。

レベル2:慣習的水準

このレベルでは、人々は社会的なルールや規範を守ることが重要だと考えます。

ステージ3:対人的同調の段階(良い子段階)

このステージでは、人々は相互にやさしく接することが良いことだと考えます。

ステージ4:法と秩序の段階

このステージでは、人々は社会的なルールや法律に従うことが重要だと考えます。

レベル3:脱慣習的水準

このレベルでは、人々は社会的な規範やルールにとらわれず、自己決定的な道徳的思考を持つようになります。

ステージ5:社会契約と権利の段階

このステージでは、人々は社会的な契約や合意に基づいて行動することが重要だと考えます。

ステージ6:普遍的倫理原則の段階

このステージでは、人々は普遍的な倫理原則に基づいて行動することが重要だと考えます。

今回の問題で出てきた「近所のおばあさんは、いつもお菓子をくれるから良い人である」という判断は、どの段階に該当するのでしょうか。

選択肢1. 法と秩序の志向性

この段階では、社会的な規範や法律に従い、秩序を維持することが重要視されます。この段階では、規範や法律が守られることによって社会的秩序が維持されることが重要視されます。

しかし、今回の問題で出てきた判断は、法律や規範に従うというよりも、お礼としてお菓子をくれる人を良い人と判断するという感覚が強く出ているため、この段階には該当しません。

選択肢2. 社会的契約の志向性

この段階では、社会的な契約や法律を守ることが重要視されます。この段階では、法律や規範が守られることによって、社会的な契約関係が維持されることが重要視されます。

しかし、今回の問題で出てきた判断は、お礼としてお菓子をくれる人を良い人と判断するという感覚が強く出ているため、この段階には該当しません。

選択肢3. 罰と服従への志向性

この段階では、権威や規範に対する服従が重要視されます。この段階では、権威や規範に服従することによって、罰を受けずに社会的な秩序が維持されることが重要視されます。

しかし、今回の問題で出てきた判断は、規範や権威に従うというよりも、お礼としてお菓子をくれる人を良い人と判断するという感覚が強く出ているため、この段階には該当しません。

選択肢4. 対人的同調への志向性

この段階では、周りの人々の意見や感情に対して敏感になり、それに合わせた行動をすることが重要視されます。この段階では、周りの人々に対して配慮し、自分の行動が周りに受け入れられるかどうかを重要視します。

しかし、今回の問題で出てきた判断は、お礼としてお菓子をくれる人を良い人と判断するという感覚が強く出ているため、この段階には該当しません。

選択肢5. 報酬と取引への志向性

この段階では、自分の利益や報酬を最大化することが重要視されます。この段階では、自分自身の利益の最大化が重要視され、報酬や取引の関係性を重視します。

今回の問題で出てきた判断は、お礼としてお菓子をくれる人を良い人と判断するという感覚が強く出ているため、この段階に該当します。

まとめ

報酬と取引への志向性の段階では、自分自身の利益や報酬を最大化することが重要視されます。しかし、道徳性の発達は、この段階を超えてより高次の段階に到達することが望ましいとされています。

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