公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問95
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問95 (訂正依頼・報告はこちら)
手話をコミュニケーション手段とする被検査者にWAIS-Ⅳを実施する。回答場面におけるやりとりに際して、結果に影響が出ないように注意を必要とする下位検査として、最も適切なものを1つ選べ。
- 符号
- 類似
- パズル
- 行列推理
- バランス
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この過去問の解説 (2件)
01
選択肢①「符号」の課題では、数字1-9に対応する記号があり、数字はランダムに配列され、数字をできるだけ早く記号に置き換えることが求められます。
この課題は情報処理速度を知るためもので、音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
選択肢②「類似」の課題では、共通の概念をもつ2つの言葉(刺激語)を口頭で示され、どのように類似しているか答えることが求められます。
出題者が手話で設問を表す際に、手話自体に概念が表現されることが往々にしてありますので、結果に影響が出ないように注意を必要とすることになります。
選択肢③「パズル」の課題では、ピースを特定の配列で提示し、それを組み合わせて具体物の形を完成することが求められます。
知覚推理指標です。
音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
選択肢④「行列推理」の課題では、絵の行列の欠けている部分を5つの選択肢の絵から選び完成させることが求められます。
知覚推理指標です。
音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
選択肢➄「バランス」の課題(補助検査)では、天秤が釣り合うように適切な重りを選ぶことが求められます。
知覚推理指標です。
音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
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02
WAIS-Ⅳの実施方法や下位検査についてよく理解して回答しましょう。
下位検査である「符号」は、文字や数字を覚える必要がありますが、処理速度を見るものなので音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
下位検査である「類似」は、言葉の意味を理解する必要がありますので、手話で実施する際は手話自体に別の意味や表現が含まれる場合があるため実施や結果の解釈については注意しなければいけません。
下位検査である「パズル」は、視覚的な問題解決能力が必要ですので、音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
下位検査である「行列推理」は、論理的な問題解決能力が必要ですが、音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
下位検査である「バランス」は、視覚的な問題解決能力が必要ですが、音声言語によるやりとりが結果に影響に与えることはないと考えられます。
WAIS-Ⅳの実施方法や下位検査が測定することについてよく理解しておきましょう。
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