公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問98
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問98 (訂正依頼・報告はこちら)
病初期のAlzheimer型認知症の所見として、最も適切なものを1つ選べ。
- 徘徊
- 錐体外路症状
- 着脱衣の困難
- 遠隔記憶の障害
- 同じ話の繰り返し
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この過去問の解説 (2件)
01
アルツハイマー型認知症の臨床的特徴を進行順に理解しているかを問う問題ですね。
なお、アルツハイマー型認知症は、潜在性に発症する、という言い方にもあるように、自他ともに加齢一般によるものと解釈され、確認されにくいのも特徴です。
軽度認知障害(MCI)は、こうした健常者と認知症の中間の段階を言います。
日常生活に支障はないものの、そのまま過ごすと約5年でその半数以上が認知症に進行すると言われています。
今回、認知症の進行順については、バリー・ライスバーグ博士が考案した認知症の7段階のどこにあたるか見てみることにします。
アルツハイマー型認知症の初病期は、ライスバーグの認知症の7段階のうち段階3「軽度の認知機能の低下」にあたります。
ちなみに、段階2が(MCI)になります。
選択肢①徘徊は、段階6:重度の認知機能の低下とされます。
選択肢②錐体外路症状は、段階7:非常に重度な認知機能の低下とされます。
選択肢③着脱衣の困難は、段階6:重度の認知機能の低下とされます。
選択肢④遠隔記憶の障害は、段階5:やや重度の認知機能の低下とされます。
選択肢➄同じ話の繰り返しは、段階3:軽度の認知機能の低下とされます。
以上のことから、選択肢➄「同じ話の繰り返し」が、アルツハイマー型認知症の初病期としてあげられます。
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02
病初期のAlzheimer型認知症は、認知症の中でも最も一般的な病気の一つです。この病気の初期段階で発生する特徴的な症状について解説します。
認知症はバリー・ライスバーグ博士が考案した認知症の7段階によると主に以下のように進行します。
バリー・ライスバーグ博士が考案した認知症の7段階については以下の通りです。
徘徊は、Alzheimer型認知症の初期段階で見られる症状の一つですが、他の症状に比べると一般的ではありません。徘徊が見られる場合は、一般的に病気の進行が進んだ後の方が多い傾向があります。
錐体外路症状は、意欲的な動きや身体的な制御が困難になる症状で、Alzheimer型認知症の初期段階では比較的一般的に見られます。具体的な症状としては、震え、筋肉の硬直、バランスの悪さなどが挙げられます。
着脱衣の困難は、Alzheimer型認知症の初期段階で比較的一般的に見られる症状の一つです。具体的には、ボタンを留める、ファスナーを開けるなどの基本動作が困難になることがあります。
遠隔記憶の障害は、Alzheimer型認知症の初期段階で比較的一般的に見られる症状の一つです。遠隔記憶とは、過去に起こった事柄についての記憶のことであり、この症状が現れると、患者は過去の記憶を思い出すことが困難になります。
同じ話の繰り返しは、Alzheimer型認知症の初期段階で最も特徴的な症状の一つです。具体的には、同じ話を何度も繰り返すことがあります。
Alzheimer型認知症の進行について理解しておくことで回答が可能です。
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