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公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問106

問題

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抗認知症薬であるドネペジルが阻害するものとして、適切なものを1つ選べ。
   1 .
GABA受容体
   2 .
NMDA受容体
   3 .
ドパミントランスポーター
   4 .
アセチルコリンエステラーゼ
   5 .
セロトニントランスポーター
( 公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問106 )
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この過去問の解説 (2件)

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抗認知症薬は、日本国内の薬として4種類が認可されています。これらの薬は発生メカニズムの仮説に基づいて2つのグループに分けられます。

1つ目のグループアセチルコリンエステラーゼ阻害薬です。脳内のアセチルコリンが減少すると、アルツハイマー病や自律神経失調症の原因になることが分かっています。さて、このアセチルコリンですが、神経からの信号を伝え終わると、アセチルコリンエステラーゼによってコリンと酢酸に分解されます。つまり、アセチルコリンを分解させないようアセチルコリンエステラーゼ自体の働きを抑えようとしているのが、この阻害薬なのです。(コリン仮説これらのグループはドネペジル(商品名:アリセプト) ガランタミン(商品名:レミニール) リバスチグミン(商品名:リバスタッチ、イクセロン)がありますね。副作用としては、軟便、下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振などの胃腸障害が発現することが多いとされています。したがって、選択肢④アセチルコリンエステラーゼが正解ととなります。

ちなみに。抗認知症薬の2つ目のグループは、NMDA受容体拮抗薬です。これらのグループは、グルタミン酸仮説に基づいて、グルタミン酸の過剰な活性を抑え、脳内の神経細胞を保護することが期待される薬剤です。メマンチン(商品名:メマリー)があります。副作用には、めまい、便秘、頭痛、腎障害が発現することが多いとされています。したがって、選択肢②は×です。

残りの神経伝達物質受容体を見ていきましょう。

選択肢①GABA受容体は作動薬として、抗不安薬のベンゾジアゼピン系薬剤があります。アルコールもGABA受容体を活性化させますね。

選択肢③ドパミントランスポーター、つまりドパミン再取り込み作用を阻害をする?コカインでしょうか。また、この再取り込みを活性化するのがパーキンソン症状に対する薬剤ですね。

選択肢➄セロトニントランスポーター、つまりセロトニン再取り込み薬ですから、これはうつ病薬ですね。SSRIですね。

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2

抗認知症薬の中でも、ドネペジルはアルツハイマー型認知症の治療によく用いられます。

そのドネペジルが、どのような神経伝達物質の受容体を阻害するかについて解説します。

選択肢1. GABA受容体

ドネペジルはGABA受容体を阻害しません。

選択肢2. NMDA受容体

ドネペジルはNMDA受容体を阻害しません。

選択肢3. ドパミントランスポーター

ドネペジルはドパミントランスポーターを阻害しません。

選択肢4. アセチルコリンエステラーゼ

ドネペジルはアセチルコリンエステラーゼを阻害します。

アセチルコリンは、脳内で情報を伝える神経伝達物質の1つであり、アルツハイマー型認知症患者の脳内のアセチルコリン濃度が低下していることが知られています。

ドネペジルのアセチルコリンエステラーゼ阻害作用によって、アセチルコリンの分解が抑制され、脳内のアセチルコリン濃度が上昇することで、認知症の症状を改善する効果が期待されます。

選択肢5. セロトニントランスポーター

ドネペジルはセロトニントランスポーターを阻害しません。

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