公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問110
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
チームアプローチをとる際の公認心理師の姿勢として、不適切なものを1つ選べ。
- 自分の役割と限界を自覚する。
- チーム形成の目的や、支援方針を共有する。
- チーム内のスタッフ間の葛藤や混乱を整理する。
- チームアプローチのためには、社会人としての常識を必要とする。
- チームアプローチであっても、職務に関する問題は、専門家として責任を持って一人で解決を図る。
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この過去問の解説 (2件)
01
H.Barrは多職種が連携していく上で必要とされる能力について、3つの能力が重なり合うことを提唱しています。
1つは「全ての専門職が必要とする共通能力」、2つ目は「他の専門職と区別できる専門職能力」、3つめが「他の専門職と共同するために必要な能力」であることが示されています。
公認心理師もこの多職種連携の一員なのですから、選択肢①「自分の役割と限界を自覚する。」、選択肢②「チーム形成の目的や、支援方針を共有する。」、選択肢④「チームアプローチのためには、社会人としての常識を必要とする。」ことが求められます。
また、公認心理師は、現場の危機介入においてもコミットする立場と専門性に依拠しているわけですから、選択肢③「チーム内のスタッフ間の葛藤や混乱を整理する。」ことも求められます。
しかし、選択肢➄「チームアプローチであっても、職務に関する問題は、専門家として責任を持って一人で解決を図る。」の「一人で解決を図る」のはいただけません。
公認心理師は、あくまで多職種アプローチに寄与する姿勢と実践が期待されているのです。
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02
チームアプローチをとる際の公認心理師の適切な姿勢について解説します。
チームアプローチをとる際には、自分の役割と限界を自覚することが重要です。公認心理師は、自分が担当できる範囲を明確にし、それ以外の分野については他の専門家に相談することが求められます。
チームアプローチにおいては、チーム全体で目的や支援方針を共有することが必要です。公認心理師は、他のスタッフと協力しながら、クライアントのニーズに合わせた支援プランを策定することが求められます。
チーム内で葛藤や混乱が生じた場合には、公認心理師はその解決に向けて積極的に取り組むことが求められます。そのためには、コミュニケーション能力を磨くことが必要です。
チームアプローチのためには、社会人としての常識を必要とします。公認心理師は、クライアントや他のスタッフとのコミュニケーションにおいて、適切なマナーや礼儀を守ることが求められます。
チームアプローチでは心理師にも多職種アプローチに寄与する姿勢と実践が期待されています。他の専門家との協力が必要な場合には、適切に相談することが重要です。
チームアプローチをとる際の公認心理師の適切な姿勢について解説しました。公認心理師は、チームメンバーと協力して、クライアントのニーズに合わせた支援を提供することが求められます。
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