公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問119
この過去問の解説 (2件)
学習障害とは、知的能力や知的発達に問題がなく、学習において明らかな障害があることを指します。
言語理解、読解、計算、記憶、注意力、空間認識などの学習に必要な機能のいずれか、または複数に問題があることが特徴的です。
学習障害は、継続的な支援や指導が必要であり、学校生活や社会生活に影響を与えることがあります。
学習障害の種類には、読み書き障害(ディスレクシア)、計算障害(ディスカルキュリア)、言語理解障害(ディスファシア)などがあります。
学習障害は、発達期に発見されることが多く、早期の支援が重要です。
正しい。学習障害を持つ人に対しては、特別支援教育が行われます。
特別支援教育は、学習に困難を抱える児童生徒が、通常の学習に遅れを取らないように、また自己実現や社会参加のために必要な能力を育成することを目的として、個別に合わせた支援が提供される教育です。
正しい。
学習障害とは、知的能力や学習に支障がないにもかかわらず、読み書き・計算などの基本的な学習に問題がある状態を指します。
学習障害は、発達障害の1つとされ、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)といった障害と併存することがあるとされています。
誤り。立案困難は学習障害の症状には該当しません。
むしろ学習障害を持つ人への支援が、個別の計画を立てることが重要です。
計画を立てることで、学習障害を持つ人がより効果的に支援を受けられるようになります。
正しい。学習障害の中枢神経検査には、以下のようなものがあります。
脳波検査、MRI検査、PET検査、DTI検査。
これらの検査は、学習障害の原因を探るために行われることがあります。
しかし、学習障害は脳の機能に関する問題であるため、検査の結果が異常だったとしても、必ずしも学習障害があることを示すわけではありません。
検査の結果を踏まえつつ、総合的に判断することが大切です。
正しい。
学習障害とは、知的能力や学習に支障がないにもかかわらず、読み書き・計算などの基本的な学習に問題がある状態を指します。
学習障害(SLD)は、知的発達に全般的な遅れや教育機会の不足がないのに、読字や書字、算数などの技能の習得や使用に困難を示す、神経発達症状群の1つです。
特別支援教育は、障害の種別に関わらず、必要に応じて実施されます。よって本選択肢は正しいです。
読字・書字・算数などに困難がありますので、その領域の学業成績が低くなり、学校への適応に困難を生じます。よって本選択肢は正しいです。
計画の立案の困難は、注意欠陥多動性障害の特徴です。よって本選択肢は誤りです。
診断は行動観察と問診で行われますが、必要があればMRIなどが実施されます。よって本選択肢は正しいです。
DSM-5において限局性学習症の診断基準には、「不的確または速度が遅く、努力を要する読字」「読んでいるものの意味を理解することの困難さ」「綴字の困難さ」「書字表出の困難さ」「数字の概念、数値、または計算を習得することの困難さ」「数学的推論の困難さ」が挙げられています。よって本選択肢は正しいです。
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