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公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問122

問題

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公認心理師が、小学校高学年を対象に30分程度のいじめ予防プログラムの実践を依頼された。実施するプログラムを作成・評価する際の留意点として、不適切なものを1つ選べ。
   1 .
小学校の教師に対して説明責任を果たす。
   2 .
当該小学校におけるいじめ事象を聞き取る。
   3 .
実践したプログラムの終了後に形成的評価を行う。
   4 .
アクションリサーチの観点からプログラムを実施し、評価する。
   5 .
参加児童に対して質問紙調査を実施し、アウトカムを査定する。
( 公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問122 )
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この過去問の解説 (2件)

2

学校での教育プログラムの作成・評価方法に関する問題です。

臨床の現場で実施をする際には、公認心理師であるとはいえ学校で働く一職員になります。

よって必ず、所属長である学校長に業務の承認をとる必要があります。

選択肢1. 小学校の教師に対して説明責任を果たす。

正しいです。

担当するクラス担任、学年主任、管理職などに説明できることが重要です。

選択肢2. 当該小学校におけるいじめ事象を聞き取る。

正しいです。

いじめ事象があれば、それに対応したプログラムを作成するかどうか判断が必要になります。

いじめ事案だけでなく、直近に災害被害、犯罪行為(被害)、個別の重大な事案があるかなど、細かい情報収集が必要です。

選択肢3. 実践したプログラムの終了後に形成的評価を行う。

誤りです。

形成的評価(formative evaluation)は、プログラムやプロジェクトの実施中に、その過程や結果を評価し、改善するための手法です。

終了後に行うものではないため、誤りです。

選択肢4. アクションリサーチの観点からプログラムを実施し、評価する。

正しいです。

アクションリサーチとは、社会心理学者のレビンが提唱した、集団力学理論の社会生活への応用です。

具体的には、集団活動を複数の過程に分けて、実施計画を立て、実施、そして評価・再検討を繰り返すことです。

これらは、すでに学校教育中で新学習指導要領に踏まえられています。

選択肢5. 参加児童に対して質問紙調査を実施し、アウトカムを査定する。

正しいです。

アウトカム(結果・成果)の査定とは、実施したことによって得たものを、対象に対してどれだけ還元できるかを検討することです。

質問紙調査で分かった内容のアウトカムの査定は、個だけを見るのではなく全体の傾向の把握なども含めて、効果的に機能します。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

学校での教育プログラムの作成・評価方法に関する問題です。

選択肢1. 小学校の教師に対して説明責任を果たす。

具体的な内容を説明し、その効果やリスクについて説明するのは当然です。よって、本選択肢は適切です。

選択肢2. 当該小学校におけるいじめ事象を聞き取る。

当該小学校におけるいじめ事象があれば、それに関連した個別性の高いプログラムを組めるかもしれません。よって、本選択肢は適切です。

選択肢3. 実践したプログラムの終了後に形成的評価を行う。

形成的評価とは、プログラムの途中で評価するもので、その後の修正を目的としています。よって、本選択肢は不適切です。

選択肢4. アクションリサーチの観点からプログラムを実施し、評価する。

アクションリサーチとは、何らかの問題意識を持ち、全般的な計画を立てて実行、評価した後、計画を修正、再び実行、再評価と循環させる研究を指します。いじめ予防プログラムに限らず、学校で行われる教育プログラムはほぼアクションリサーチの側面を持っています。よって、本選択肢は適切です。

選択肢5. 参加児童に対して質問紙調査を実施し、アウトカムを査定する。

参加児童に対して質問紙調査を実施し、アウトカムを査定することは、効果測定に寄与します。よって、本選択肢は適切です。

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