公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問132

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問題

公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問132 (訂正依頼・報告はこちら)

ケース・フォーミュレーションについて、適切なものを2つ選べ。
  • クライエントの意見は反映されない。
  • 個々のクライエントによって異なる。
  • 精神力動的心理療法では用いられない。
  • クライエントの問題に関する仮説である。
  • 支援のプロセスの中で修正せずに用いられる。

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この過去問の解説 (2件)

01

認知行動療法において、ケースフォーミュレーションは非常に重要な役割を担っています。

ケースフォーミュレーションとは、クライエントの問題や症状を理解するために、症状の背後にある認知や行動、そしてそれらが生まれた背景となる環境要因などを整理し、問題解決のための仮設を立てて実践する戦略プロセスのことです。

これは、クライエントと治療者が共同で行うプロセスであり、治療計画の策定や治療効果の評価などにも役立ちます。

選択肢1. クライエントの意見は反映されない。

クライアントと被相談者との間で実施される戦略プロセスであるため、誤りです。

選択肢2. 個々のクライエントによって異なる。

疾病や症状などを機能分析する中で用いることが出来るため、クライアントの数だけケースフォーミュレーションがあり、また介入によってはフォーミュレーションも途中で変化します。

よって正解です。

選択肢3. 精神力動的心理療法では用いられない。

認知行動療法の技法ですが、精神力動的心理療法においても、考え方、手段は異なりますが用いられる技法です。

よって、誤りです。

選択肢4. クライエントの問題に関する仮説である。

問題に対する機能分析を行い、それによる介入仮説がケースフォーミュレーションです。

よって正解です。

選択肢5. 支援のプロセスの中で修正せずに用いられる。

必要に応じて、修正・変化していきます。

またそれがクライアントに告げられ、協働作業の中で介入方針が決定していくため、誤りです。

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02

ケース・フォーミュレーションとは、クライエントの問題の仕組みについて仮説を立て、問題解決にアプローチしていくプロセスです。その介入の効果検証することで、よりよいアプローチを目指します。

選択肢1. クライエントの意見は反映されない。

ケース・フォーミュレーションは、クライエントと心理職との共同作業を重視しています。よって、本選択肢は不適切です。

選択肢2. 個々のクライエントによって異なる。

ケース・フォーミュレーションは、個別性の高いオーダーメイドの介入計画であることが特徴の一つです。よって、本選択肢は適切です。

選択肢3. 精神力動的心理療法では用いられない。

精神力動的心理療法においても、用いられる技法です。よって、本選択肢は不適切です。

選択肢4. クライエントの問題に関する仮説である。

ケース・フォーミュレーションの説明そのものです。よって、本選択肢は適切です。

選択肢5. 支援のプロセスの中で修正せずに用いられる。

介入結果に応じて修正していくことが必要です。よって、本選択肢は適切です。

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