公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問135
この過去問の解説 (2件)
DSM5において、以下のように定義されています。
「パニック発作とは、突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間内に、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が起こる。
1 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
2 発汗
3 身震いまたは震え
4 息切れ感または息苦しさ
5 窒息感
6 胸痛または胸部の不快感
7 嘔気または腹部の不快感
8 めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
9 寒気または熱感
10 異常感覚(感覚麻痺または熱感)
11 現実感消失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)
12 抑制力を失うまたはどうかなってしまうことに対する恐怖
13 死ぬことに対する恐怖」
よって現実感消失と心拍数の増加が正答となります。
症状として幻覚が現れる病気として、統合失調症、てんかん、解離性障害、アルコール離脱症候群、ウェルニッケ脳症、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、薬物依存症などがあります。
半盲の原因となる病気として、主に脳梗塞、脳腫瘍 、 外傷などがあります。
前向性健忘は、頭部の外傷や脳血管障害、脳腫瘍や脳炎、アルツハイマー型認知症が原因で起こることが多いです。
パニック発作とは、予期せぬ強い不安や恐怖を伴う、急性かつ突発的な症状を起こす状態のことを指します。パニック発作は、胸が圧迫されたり、息が詰まったように感じたり、心拍数が上がったり、ふらつきやめまいがしたり、吐き気がしたりするなど、身体的な症状が出ることが多いです。また、現実逃避や死への恐怖、制御不能感、体感的な不安など、精神的な症状も現れることがあります。発作は突発的に起こり、数分から数十分間続きますが、その後、症状が完全に消失することもあります。しかし、発作が頻繁に起こる場合は、パニック障害と診断されることがあります。
幻覚とは、現実には存在しない視覚・聴覚・触覚などの感覚を体験することを指します。これは、精神疾患の一部である幻覚性障害や薬物乱用などの影響下で発生することがあります。幻覚は、現実との乖離感をもたらし、不安や恐怖、混乱、不信感などの強い感情を引き起こすことがあります。幻覚を伴う精神疾患には、統合失調症、薬物乱用障害、アルコール依存症、認知症、うつ病などがあります
半盲は、一般的には精神疾患の症状とは考えられていません。半盲とは、片目の視力が低下している状態を指します。例えば、網膜剥離や緑内障などが原因で起こることがあります。ただし、精神疾患によって視覚障害が引き起こされることがあります。例えば、統合失調症やうつ病などの一部の精神疾患では、幻覚や妄想が現れ、それが視覚に関するものである場合があります。
解説の冒頭通りです、よって正解。
前向性健忘とは、過去の出来事を記憶できない、あるいは記憶が欠落している状態を指します。精神疾患の一つである「解離性障害」において、前向性健忘が現れることがあります。解離性障害は、過去に経験した出来事やトラウマなどが原因で、現実感を失ったり、自己同一性が崩れたりする症状が現れる精神疾患で、この症状の一つとして現れることがあります。また、前向性健忘は、頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍や脳炎と言った外因性のもの、アルツハイマー型認知症が原因で起こることが多いです。
解説の冒頭通りです、よって正解。
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