公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問146

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問題

公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問146 (訂正依頼・報告はこちら)

30歳の女性A、小学4年生の担任教師。Aは、2学期開始から10日後、同じ小学校のスクールカウンセラーである公認心理師Bに次のように相談した。Aが担任をしている学級では、1学期の終わり頃から児童Cが悪口を言われており、休むこともあったという。2学期になっても、Cへの悪口が続いており、登校しづらくなっている。
いじめ対応の基本を踏まえて、Bが最初に確認することとして、最も適切なものを1つ選べ。
  • 学級経営の方針
  • Cの合計欠席日数
  • 小学校周辺の地域の状況
  • Aの児童全般への関わり方
  • 学級における児童全体の様子

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この過去問の解説 (2件)

01

文部科学省の不登校の定義では年間30日を目安として定められています。

本事例では1学期のおわりごろよりいじめ事案が行われていたことを懸念する一方で、欠席日数にも留意が必要です。

これは欠席日数が増えることでいじめ問題の解決に困難さが増すだけではなく、不登校の問題に発展した際により一層、当事者の苦しみが増すからです。

本事例問題の回答の選択肢はどれも必要な内容ですが、緊急性を判断する上で、欠席状況を最初に確認していく必要があります。

選択肢2. Cの合計欠席日数

解説の冒頭に記載している通り、本肢が正解です。

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02

「いじめの防止等のための基本的な方針」(文部科学省)において、いじめの重大事態の定義として「いじめにより児童生徒が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認めるとき:不登校の定義を踏まえ年間30日を目安とし、一定期間連続して欠席しているような場合などは、迅速に調査に着手」とあります。緊急性を判断する上で、Cの欠席状況を確認することが必要です。選択肢にある事柄は、すべてアセスメントとして必要な内容ですが、「最初に確認すること」としては、「Cの合計欠席日数」が最も適切です。

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