公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問151
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問151 (訂正依頼・報告はこちら)
20歳の男性A、大学2年生。Aは、最近授業を欠席することが多くなり、学生課から促され、学生相談室の公認心理師Bのもとを訪れた。Aは大学2年生になってから、携帯端末を使用して、夜遅くまで動画を視聴したり、友人とやりとりをしたりすることが多くなった。それにより、しばしば午前の授業を欠席するようになっている。どうしても出席しなければならない授業があるときは、早く起きるために寝酒を使うこともある。Aの表情は明るく、大学生活や友人のことを楽しそうに話す。
BのAへの助言として、不適切なものを1つ選べ。
BのAへの助言として、不適切なものを1つ選べ。
- 昼休みなどに軽い運動をしてみましょう。
- 寝酒は睡眠の質を下げるのでやめましょう。
- 毎朝、決まった時間に起きるようにしましょう。
- 寝る前は携帯端末の光などの刺激を避けましょう。
- 休みの日は十分な昼寝をして睡眠不足を補いましょう。
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この過去問の解説 (2件)
01
睡眠の問題に関する事例問題です。よりよい睡眠を得るためには、以下のポイントに注意することが大切です。
① 睡眠のための環境整備・・・寝室は寝るためだけに使い、暗く静かな環境に整えます。
また、温度や湿度にも注意し、適度な温度に調整しましょう。
② 睡眠のための生活習慣改善・・・規則正しい生活リズムを心掛け、食事や運動も適度に行うことで、身体のリズムを整えます。
就寝前には、軽い運動やストレッチなどでリラックスすることも効果的です。
③ ストレスのコントロール・・・ストレスや緊張があると、寝付きが悪くなったり、途中で目が覚めたりすることがあります。
ストレスを軽減するために、リラックスする時間を作ることが大切です。
④ 睡眠のための心構え・・・寝る前に、明るい話題や刺激的な映像を避け、リラックスできる音楽や本などで心を落ち着かせることが大切です。
また、眠れなくても焦らず、ゆったりとした気持ちで寝ることを目指しましょう。
以上の内容を踏まえ、選択肢を見ていきます。
よりよい睡眠のための生活習慣改善としては適切です。
寝酒は睡眠の質を下げてしまい、浅い睡眠になりがちです。
結果的に普段の睡眠のリズムが崩れやすくなります。
よりよい睡眠のための生活習慣改善としては適切です。
寝る前に携帯端末から出る光(ブルーライト)は脳を刺激して覚醒状態に保ち、睡眠を妨げる原因となることが知られています。
よってそれを避けることは適切です。
睡眠不足解消のための寝だめは行うことが出来ず、よりリズムがくるってしまうことでかえって睡眠障害を悪化させてしまうため、不適切です。
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02
この問題では不適切な選択肢を選びます。
正解は、休みの日は十分な昼寝をして睡眠不足を補いましょう です。
正しいです。日中の適切な運動は睡眠の質を向上させることにつながり、効果的であるといえます。
正しいです。酒に含まれるアルコールには入眠作用がありますが、その後アルコールが代謝される過程で発生する物質は中途覚醒などを招き、睡眠の質を低下させます。
正しいです。人間には概日リズムとよばれるものがあり、毎朝同じ時間に起床して光を浴びることができない状態が続くと、このリズムが崩れ睡眠障害をもたらします。
正しいです。携帯端末の光は概日リズムを調節するホルモンであるメラトニンの分泌を抑制して睡眠の質を低下させます。
誤りです。休日だけ多く寝るような、いわゆる”寝だめ”行為はかえって概日リズムを狂わせてしまうため、不適切です。
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