公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午前 問7

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午前 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

コントラストの知覚についての心理測定関数を得て、そこから弁別閾や主観的等価点を推定するための心理物理学的測定法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 階段法
  • 極限法
  • 恒常法
  • 上下法
  • 調整法

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は3です。

弁別閾とは「違いがわかる最小の差」ということです。例えば「10gと50g違いはわかるが、10gと20gの微かな違いはわからない」といった状況が挙げられます。

  1. 1. 階段法とは弁別閾ではなく、絶対閾を測定する方法です。
  2. 2. 極限法とは、刺激の違いを段階的に小さくして「違いがわかる」ポイントを見定める方法です。ただし、差を段階的に小さくしていくので、被験者が予測しやすいという欠点があります。
  3. 3. 恒常法とはランダムに刺激を与えて「どれとどれの差なら違いがわかるか」というポイントを測る方法です。ランダムに刺激が与えられるため、予測しにくく、正確に測定しやすいのが特徴です。
  4. 4. 上下法は極限法の一つです。
  5. 5. 調整法とは、被験者が自ら刺激を小さくしたり大きくしたりしながら「違いがわかる」ポイント調整する方法です。被験者の感覚に委ねられるため、正確な測定がしにくいという欠点があります。

参考になった数4

02

心理物理学的測定法についての設問です。

選択肢1. 階段法

階段法は極限法を発展させたものです。刺激の強度を段階的に変化させ、被験者の反応を測定します。

選択肢2. 極限法

極限法は、刺激の強度を段階的に変化させ、被験者の反応を測定し閾値を測る方法です。

選択肢3. 恒常法

恒常法は、実験者が刺激の強度をあらかじめ決めておいた段階の中からランダムに提示し、被験者の反応を測定する方法です。標準刺激と比較刺激を提示することで弁別閾や主観的等価点を推定することが可能です。

選択肢4. 上下法

上下法は階段法と同じです。極限法を発展させた測定法です。刺激の強度を段階的に変化させ、被験者の反応を測定します。

選択肢5. 調整法

調整法は、被験者自らが刺激の量を調整する方法です。弁別閾の推定には適していません。

まとめ

代表的な心理物理学的測定法については整理して覚えておく必要があります。

参考になった数3