公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午前 問12
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問題
公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午前 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
障害のある児童生徒への合理的配慮に該当する例として、最も適切なものを1つ選べ。
- 特別支援学校(視覚障害)の授業で点字を用いる。
- 特別支援教室において個別の取り出し指導を行う。
- 肢体不自由の児童生徒のために学校にエレベーターを設置する。
- 特別支援学校(聴覚障害)の授業で音声言語とともに手話も使う。
- 試験の際、書字障害の児童生徒にパーソナルコンピューターでの答案作成を許可する。
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は5です。
まず、合理的配慮と基礎的環境整備を区別しましょう。
合理的配慮とは児童生徒の能力や特性に応じて、個々に配慮することで、共に学ぶことを目指すものです。
これに対し、基礎的環境整備とは障害を抱えた人が支障なく日常生活を送れるように環境を整えることです(いわゆるバリアフリー)。
つまり基礎的環境整備があることを前提として、個別の配慮を行うのが合理的配慮と言えます。
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02
教育における合理的配慮に関する問題です。
特別支援学校において視覚障害のある児に対して、点字を用いることは「基礎的環境整備」です。
「合理的配慮」は障害のある児が通常の学級で学ぶことができるように可能な限り配慮することであり、特別支援教室での個別の取り出し指導とは異なります。
エレベーターの設置については、学校に「過度な経済的負担」を課すことになるため、合理的配慮としては行えない場合があると考えられます。
特別支援学校において聴覚障害のある児に対して、手話を併用することは「基礎的環境整備」です。
適切です。書字障害の児に対して、PCの使用を許可することは、他児と同様に試験を受けさせるための合理的配慮といえます。
合理的配慮とは何かをきちんと理解しているかを問う問題でした。
特別支援学校や特別支援教室で行われることとは区別されるという点もポイントです。
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