公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午前 問13

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午前 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

心理アセスメントにあたっての基本的な情報の収集方法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • ワンウェイミラーの行動観察はアセスメントに必要である。
  • 生育歴の聴取はアセスメントの基本となるため、初回面接で行う。
  • 心理検査は一定の状況設定で行うため、得られた情報は客観的で信頼できる。
  • アセスメントは面接でクライエントのニーズや来談経緯を聞くことから始まる。
  • 家族関係把握のためのジェノグラム作成には動的家族画や合同家族画が役立つ。

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この過去問の解説 (2件)

01

心理アセスメントに関する問題です。

選択肢1. ワンウェイミラーの行動観察はアセスメントに必要である。

ワンウェイミラーの行動観察は、実験や研究で用いられます。心理アセスメントで用いられることは少ないです。

選択肢2. 生育歴の聴取はアセスメントの基本となるため、初回面接で行う。

成育歴の聴取は、初回面接で行うとは限りません。

選択肢3. 心理検査は一定の状況設定で行うため、得られた情報は客観的で信頼できる。

心理検査は多種あり、必ずしも客観的で信頼できるとは限りません。一部しか測れないことも多く、テストバッテリーを行うことが多いです。

選択肢4. アセスメントは面接でクライエントのニーズや来談経緯を聞くことから始まる。

適切です。初回面接ではクライエントとの信頼関係(ラポール)を築くことが大切です。

選択肢5. 家族関係把握のためのジェノグラム作成には動的家族画や合同家族画が役立つ。

ジェノグラムは、心理師がクライエントの話を元に書く「家系図」です。家族画は、描画法であり、クライエント自身に描いてもらうもので、全く別物です。

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02

正解は4です。

  1. 1. ワンウェイミラーの行動観察は、動物の実験や乳幼児の行動観察に使用することはありますが、実際のアセスメントの場面で用いられることはほとんどありません。
  2. 2. 生育歴はクライエントの背景を知るために大切ですが、初回面接で全て聞こうとすることは侵襲的になりかねません。
  3. 3. 例えば質問紙法では被検者側の回答の歪みが入ったり、投影法では検査者の主観が除外できなかったりするため、心理検査の情報が「客観的で信頼できる」とは限りません。
  4. 4. アセスメントにおいて最初にすべきことはクライエントのニーズや来談経緯を含めた主訴を聞くことです。
  5. 5. ジェノグラムとは家系図のことですが、これは生育歴を聞く際に作成するのが一般的です。動的家族画や合同家族画は心理検査にあたります。

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