公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問18 (午前 問18)

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問18(午前 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

認知症の症状を中核症状とBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia<BPSD>とに分けた場合、中核症状に分類される内容として、正しいものを1つ選べ。
  • 失禁
  • 失行
  • 徘徊
  • 妄想
  • 抑うつ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

  1. 1. 失禁は排泄がスムーズに行えないことで起きる症状で、認知症の場合、失行の一つに該当します。
  2. 2. 認知症の中核症状は失語、失認、失行、遂行機能障害の4つです。このうち失行とは、身体的には不自由がないものの、これまで当たり前にできていた日常的な動作をできなくなることです。着衣や食事、排泄などの動作もこれに含まれます。
  3. 3. 認知症の徘徊は、見慣れたはずの場所が分からなくなり、道に迷ったり自分の足で確かめようとした結果起こる周辺症状(BPSD)の一つです。
  4. 4. 認知症の妄想には「嫉妬妄想」や「物盗られ妄想」等がありますが、周辺症状に当たります。
  5. 5. 抑うつは認知症になって不安や混乱が強くなり、自尊心が傷つくことで二次的に起こりやすい周辺症状の一つです。

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02

認知症の中核症状と周辺症状(BPSD)についての問題です。

選択肢1. 失禁

失禁は、「周辺症状」です。

選択肢2. 失行

適切です。

選択肢3. 徘徊

徘徊は、「周辺症状」です。

選択肢4. 妄想

妄想は、「周辺症状」です。

選択肢5. 抑うつ

抑うつは、「周辺症状」です。

まとめ

認知症の症状について整理しておきましょう。

認知症には、認知機能の低下そのものによって起こる「中核症状」と、それに伴い、身体的要因や心理社会的要因、環境要因などが作用して起こる「周辺症状」があります。

「中核症状」には、失語・失認・失行・記憶障害・見当識障害・思考判断力の低下・実行機能障害があります。

「周辺症状」には、行動症状として、徘徊・失禁・多動・不穏・攻撃性などがあり、心理症状として、妄想・幻覚・抑うつ・不眠・不安・誤認・情緒不安定・無気力などがあります。

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03

認知症の症状は、中核症状とBPSD(周辺症状)に分けられます。

 

中核症状とは、脳機能の低下や障害によって起きるものです。

記憶障害、見当識障害、失語、失行、失認、遂行機能障害などが見られます。

 

BPSDとは、中核症状と他の要因(環境、身体、心理など)との相互作用によって起きるものです。

抑うつ、不安、幻覚、妄想、依存、不眠、過食、異食、徘徊、不潔行為、興奮、暴力、暴言などが見られます。

 

よって、選択肢の中では、「失行」が中核症状であり、正答と言えます。

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