公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問24 (午前 問24)

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問24(午前 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

記憶について、正しいものを1つ選べ。
  • エピソード記憶は反復によって記憶される。
  • 長期記憶の保持には側頭葉や間脳が関わる。
  • 短期記憶は一次記憶とも呼ばれ、数時間保持される。
  • 運動技能や習慣などに関する記憶は意味記憶と呼ばれる。
  • 自分の名前のように生涯保持される記憶は二次記憶と呼ばれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

記憶についての問題です。

選択肢1. エピソード記憶は反復によって記憶される。

エピソード記憶は体験したことの記憶で、反復により定着する記憶は「意味記憶」です。

選択肢2. 長期記憶の保持には側頭葉や間脳が関わる。

適切です。長期記憶には脳の側頭葉や間脳が関わっているとされています。

選択肢3. 短期記憶は一次記憶とも呼ばれ、数時間保持される。

短期記憶の保持期間は、「数時間」ではなく「数十秒」程度とされています。

選択肢4. 運動技能や習慣などに関する記憶は意味記憶と呼ばれる。

運動技能や習慣などに関する記憶は「手続記憶」と呼ばれています。

自転車の乗り方などがこれにあたります。

選択肢5. 自分の名前のように生涯保持される記憶は二次記憶と呼ばれる。

自分の名前などは「意味記憶」であり、長期記憶(≒二次記憶)にあたります。長期記憶であっても「生涯保持される」とは限りません。

まとめ

記憶は保持時間により「感覚記憶」「短期記憶」「長期記憶」に分類され、記憶される内容により「エピソード記憶」「意味記憶」「手続記憶」に分類されます。記憶の種類や関係する脳の部位などをまとめて理解しておくと良いでしょう。

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02

正解は2です。

  1. 1. エピソード記憶とは経験についての記憶です。これは一回限りの出来事や経験の記憶であるため、厳密には反復することが難しいと言われています。
  2. 2. 長期記憶の保持には側頭葉や間脳が関わっています。
  3. 3. 短期記憶は一次記憶と呼ばれますが、保持されるのは数時間ではなく、数秒程度です。
  4. 4. 運動技能や習慣などに関する記憶は、意味記憶ではなく手続き記憶に当たります。
  5. 5. 自分の名前を含めて「ものの名前」についての記憶は意味記憶と呼ばれます。意味記憶は長期記憶の一つですが、「生涯保持される」とは限りません。

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03

記憶に関する問題です。

記憶のメカニズムは心理学の基本的な知識の一つですので、よく学んでおきましょう。

 

選択肢1. エピソード記憶は反復によって記憶される。

誤りです。

エピソード記憶とは、いつ、どこで、何をしたなどの日記のような出来事の記憶を言います。体験によって記憶されます。

選択肢2. 長期記憶の保持には側頭葉や間脳が関わる。

正答です。

側頭葉や間脳が損傷すると健忘症が起こる場合があります。よって、長期記憶の保持に関係があると言えます。

選択肢3. 短期記憶は一次記憶とも呼ばれ、数時間保持される。

誤りです。

短期記憶は、数秒から数十分の間だけ保たれる記憶を言います。

選択肢4. 運動技能や習慣などに関する記憶は意味記憶と呼ばれる。

誤りです。

運動技能や習慣などの記憶は、手続き記憶と呼ばれます。

意味記憶とは、言葉の意味や一般的な知識などを指します。

選択肢5. 自分の名前のように生涯保持される記憶は二次記憶と呼ばれる。

誤りです。

二次記憶は、長期に保持される記憶を言いますが、生涯保持されると言い切れるものではありません。

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