公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午前 問25

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症について、正しいものを1つ選べ。
  • Lewy小体型認知症は幻聴を特徴とする。
  • Alzheimer型認知症は感情失禁を特徴とする。
  • 血管性認知症は抑うつやせん妄が生じやすい。
  • 前頭側頭型認知症では初期から記憶障害が著明である。
  • Creutzfeldt-Jakob病は他の認知症に比べて進行が緩徐である。

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この過去問の解説 (2件)

01

認知症に関する問題です。

選択肢1. Lewy小体型認知症は幻聴を特徴とする。

Lewy小体型認知症は、鮮明な幻視を特徴とします。

選択肢2. Alzheimer型認知症は感情失禁を特徴とする。

Alzheimer型認知症は見当識障害や遅延再生障害を特徴とします。感情失禁は、脳血管性認知症の初期に多くみられます。

選択肢3. 血管性認知症は抑うつやせん妄が生じやすい。

適切です。脳血管性認知症は、脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害が原因で生じる認知症です。抑うつやせん妄が生じやすく、初期には感情失禁も多くみられます。

選択肢4. 前頭側頭型認知症では初期から記憶障害が著明である。

前頭側頭型認知症では、人格変化や常同行動がみられます。

選択肢5. Creutzfeldt-Jakob病は他の認知症に比べて進行が緩徐である。

Creutzfeldt-Jakob病は、他の認知症に比べて進行が急激です。数ヶ月で急速に進みます。

参考になった数3

02

正解は3です。

  1. 1. Lewy小体型認知症の特徴の一つとして、幻視があります。幻聴ではありません。
  2. 2. 感情失禁とは感情のコントロールがうまくいかない状態のことで、血管性認知症で生じやすいと言われています。
  3. 3. せん妄とは一時的な意識障害のことですが、血管性認知症で併発しやすいと言われています。
  4. また血管性認知症では病識(自分が病気であるという自覚)があるため、「今までの自分と違う」と混乱したり自尊心が傷つき、抑うつ症状が生じやすいと言われています。
  5. 4. 前頭側頭型認知症では記憶の障害よりも、言動のコントロールができず人格が変わったようになることが著名です。
  6. 5. Creutzfeldt-Jakob病は、他の認知症に比べて急速に進行します。

参考になった数2