公認心理師の過去問
第1回 追加試験(2018年)
午前 問26

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 午前 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

がん患者とその支援について、正しいものを1つ選べ。
  • 合併する精神医学的問題は不安障害が最も多い。
  • がんに起因する疼痛は心理的支援の対象ではない。
  • がん患者の自殺率は一般人口の自殺率と同等である。
  • がんに起因する抑うつに対しては薬物療法が支援の中心になる。
  • 包括的アセスメントの対象には、がんそのものに起因する症状と、社会経済的、心理的及び実存的問題とがある。

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この過去問の解説 (2件)

01

がん患者への支援についての問題です。

選択肢1. 合併する精神医学的問題は不安障害が最も多い。

合併する精神医学的問題は「抑うつ」が最も多いです。

選択肢2. がんに起因する疼痛は心理的支援の対象ではない。

がんに起因する疼痛も心理的支援の対象になります。

選択肢3. がん患者の自殺率は一般人口の自殺率と同等である。

がん患者の死亡率は一般人口の自殺率より高いです。

選択肢4. がんに起因する抑うつに対しては薬物療法が支援の中心になる。

がんに起因する抑うつに対して、心理社会的支援も重要とされています。

選択肢5. 包括的アセスメントの対象には、がんそのものに起因する症状と、社会経済的、心理的及び実存的問題とがある。

適切です。

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02

正解は5です。

  1. 1. 一般的に、不安障害には本人の認知の歪みも含まれることが多いと言われています。一方、がん患者の「がんが悪化するのではないか」「再発するのではないか」といった不安は認知の歪みではなく現実に則したものです。
  2. 2. 痛みをどのように認知し付き合っていくかといった緩和ケアは、心理的支援の対象です。
  3. 3. がん患者の自殺率は一般人口の自殺率より高いという統計が出ています。
  4. 4. がんに伴う抑うつに対しては、薬物療法のみならず心理的な支援が求められます。
  5. 5. がん患者の包括的アセスメントにあたっては、生物心理社会的な視点に加え、実存的問題が大切になります。がんを発症することで「生きること、死ぬこと」といった問題や死生観の問題に直面するためです。

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