公認心理師 過去問
第1回 追加試験(2018年)
問39 (午前 問39)

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問題

公認心理師試験 第1回 追加試験(2018年) 問39(午前 問39) (訂正依頼・報告はこちら)

オペラント条件づけで、逃避学習や回避学習を最も成立させやすいものとして、正しいものを1つ選べ。
  • 正の罰
  • 負の罰
  • 正の強化
  • 負の強化

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

逃避学習とは、不快な状態を解消しようとする行動です。回避学習とは、未来の危険を察知して避けようとする行動です。

とは刺激を与えること、とは刺激を取り除くことです。

1.→✖

正の罰とは嫌悪刺激を与えることです。行動の生起頻度は減少します。

2.→✖

負の罰とは報酬刺激を取り除くことです。行動の生起頻度は減少します。

3.→✖

正の強化とは、報酬刺激を与えることです。行動の生起頻度は増加します。

4.→〇

負の強化とは、嫌悪刺激を取り除くことです。行動の生起頻度は増加します。他者の目が怖い(嫌悪刺激)と感じる時に、他者を避けると安心するので他者を避けるようになります。これが負の強化です。

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02

正解は4です。

ここではダイエットを例に挙げながらそれぞれ説明します。

  1. 1.「正の罰」とは、嫌なことが起きたのでその行動をしなくなることです。
  2. 例:「ダイエットをしたら体調が悪くなったので、ダイエットをしなくなった」。
  3. 2.「負の罰」とは、嬉しいことが減ったのでその行動をしなくなることです。
  4. 例:「ダイエットをしたらそれまで似合ってた服が似合わなくなったので、ダイエットをしなくなった」。
  5. 3.「正の強化」とは、嬉しいことが起きたのでその行動をするようになることです。
  6. 例えば「ダイエットをしたら体型を褒められたので、よりダイエットをするようになった」。
  7. 4.「負の強化」とは、嫌なことが減ったのでその行動をするようになることです。
  8. 例えば「ダイエットをしたら体型を笑われなくなったので、よりダイエットをするようになった」。

逃避学習や回避学習とは「嫌なことを避けるためにある行動が増える」ことです。

先に述べた中で4は「笑われる」こと(=嫌なこと)を避けるためにますますダイエットに励んでいる(=行動が増えている)ので、これが正解です。

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03

オペラント条件付けとは、自発的な行動についての条件付けです。

自発的に行動した場合に、どんな結果が起こるかによって、その行動が増えたり、減ったりするという学習です。

 

自発的な行動によって、良い結果・悪い結果が起きる場合を「正」、結果がなくなる場合を「負」と呼びます。

 

また、自発的な行動が増える場合を「強化」、減る場合を「罰」と呼びます。

 

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 正の罰

誤りです。

嫌な結果になることを避けるために、その行動が減る場合を言います。

選択肢2. 負の罰

誤りです。

良い結果がなくなることを避けるために、その行動が減る場合を言います。

選択肢3. 正の強化

誤りです。

良い結果を得るために、その行動が増える場合を言います。

選択肢4. 負の強化

正答です。

嫌な結果を避けるために、自発的な行動が増える場合を言います。

これは、逃避学習や回避学習とも呼ばれるものです。

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